1Q84〈BOOK2〉7月-9月

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  • サイズ B6判/ページ数 501p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103534235
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あなたの空に月はいくつ浮かんでいますか?
「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。

内容説明

心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこの別の世界を作り上げていく。書き下ろし長編小説。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

667
実在のモデルの事を考えるなら、「さきがけ」のリーダーは神格化され過ぎているように思う。しかし、それをあくまでも1Q84のフィクションの世界の事とするなら、物語としては躍動感とリアリティに溢れているといえるだろう。青豆が部屋を脱出するところなどは、ほんとうにスリリングだ。『空気さなぎ』という、フィクション内フィクションも面白い。しかし、青豆の決断は、あまりにもせつない。ちゃんとBOOK3で完結するんだろうか。2012/05/06

HIRO1970

494
⭐️⭐️⭐️3月の一冊目は村上さんでした。毎回新たな挑戦を仕掛けて来る村上さんについて行くのは容易な事ではありませんが、段々学習効果が出て来ているのか分かりませんが、今回は割と順を追って詰んで行く形なので余り混乱せずに2巻目終了まで来れました。最後にどんな結末が待っているのか非常に楽しみです。2015/03/02

エンブレムT

331
前作から持ち越されていた謎。気が付けばそれらは新しい謎に取って代わられ、物語は更に新しいステージへと進んでいました。私は今、きっと困った顔をしているだろう。『空気さなぎ』を読んだ善男善女のように。浮き輪につかまって疑問符だらけの広いプールをあてどもなく漂っている状態なのだから。物語を読み進めていったら、「なぜ」に対する「こたえ」があるのだろうか?あるかもしれない。ないのかもしれない。それでも・・・一方にしか開かれない扉を戸惑いながらも進んでいく、天吾と青豆の行きつく先を見届けずにはいられない。2013/01/19

kishikan

320
うーん、どのような感想を書いたら良いものか、悩んでしまう。最初は、物語に入りにくく、でもすぐに深くのめりこんでしまう。でも、最後は、未完というか、終わったようで終わりのない結末が、どうも消化不良を起こしてしまう。1984年と1Q84年という二つの世界、リトルピープル、少年時代の思い出と今という現実、そしてカルト集団という反社会的、宗教集団。村上の初期作品を読んで、村上ファンになった僕にとっては、この作品はどうもしっくりこない。すでに、100万部近く売れたようだが、皆はどのような感想をもったのだろうか。2009/06/13

acidrain

302
小難しい文章と繊細な描写で読むのに時間がかかるが、前作以上に先が気になる展開でした。BOOK1で気になっていた点が次々と明かされ新たな謎を生むので結末が読めない。青豆と天吾の話も面白くなってきた。今作で二人の周りからいろんな人物が消えていき、そのせいか物語がより深いところまで見えるようになった。どういう結末を迎えるのかBOOK3に期待。2012/08/08

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