出版社内容情報
心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。
1949年に、ジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。
内容説明
「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。書き下ろし長編小説。
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noopy本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
780
自分では特に勘の鈍い方だとは思わないが、青豆と天吾の接点には289頁まで気がつかなかった。作者が種明かしをしてみせるのが302頁だから、もうほとんどギリギリ。長編構想のこの物語は、BOOK1ではまだまだサスペンスだらけだ。青豆と天吾の邂逅は?ふかえりは?リトルピープルとは?また、テロリズムを容認しているかのような青豆の設定は?そもそも青豆のいる1Q84の世界は、天吾の書く物語の中の世界なのか?2012/05/05
HIRO1970
555
⭐️⭐️⭐️村上さんの積読を暫く振りに解除しました。今年初。まだまだ序盤戦なのでこれからどうなるか分かりませんが、ますます複雑な筋書きになっているのは間違いないようです。確信を持って言えるのは若い頃のお話より全般的に確実にエロ度が上がっていることです。この方面では相当腕を上げておられるのは間違いありません。(あくまで文筆活動上でですよ。)女性にはちょっとくどい表現なのかも知れませんが、中年オヤジにはしっくりくる違和感無い表現で、もう少しハードルを上げてもらっても良いような気さえします。続きが楽しみです2015/02/24
エンブレムT
358
濃密な不穏な気配。普通ではない状況。殺人まで起きている。なのに「いつ、それは始まるんだろう、起こるんだろう」と、『何か』を更に待ってページをめくっている自分がいました。カテゴリ分けするならば、パラレルワールドを舞台としたSF。もしかしたらラブストーリー。あるいはホラーファンタジー。青豆が紛れこんだ1Q84年の日本と、天吾の生きる1984年の日本。554ものページを使って2人の生きる微妙に違った世界が交互に描かれているのだけれど、物語はまだどの方向へ向かっていくのか全くわかりません。続きが気になります。2012/12/21
紅はこべ
293
この本の情報はなるべく入れず、比較的白紙に近い状態で読んだのだが、作中のタカシマ塾や証人会が明らかに実在の団体をモデルにしていると思えるので、発表当時よく問題にならなかったなと思った。過去の村上作品と一線を画しているのは、男主人公の天吾が女の子相手に全く冗談を言わないところ。意図してなんだろうだけど、この作品世界からは、村上作品を特徴付けていたユーモアがない。天吾の書いている小説に具体的イメージが湧かないのが残念。2015/05/04
takaC
281
BOOK3に備えて速読中。青豆と天吾の接点が見えてくるまではダラダラと読んでたが、つながりが仄めかされてからはページをめくる手が速くなった。リトルピープルってさぁ(ry2010/03/13
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- 和書
- 等伯 〈上〉