出版社内容情報
代表作「贋作 桜の森の満開の下」2018年版、中村勘三郎さんに捧げ舞台芸術への愛を描いた渾身作「足跡姫」からなる最新戯曲集!
野田 秀樹[ノダ ヒデキ]
著・文・その他
内容説明
私には見えるの、あのうしろには鬼がいるもの。誰にも鬼が見えなくなって、わからなくなっただけ。ほら、あそこ?鬼がいる。(贋作桜の森の満開の下)。サルワカ、追放される前に「筋」をお書き、物語を。そうすれば、絶滅に瀕している女カブキが蘇るかもしれない。お前が、「筋」を書いてくれるならば、あたしひと肌脱ぐよ。(足跡姫)。往年の名作二〇一八年版が、新たな代表作とともに!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nabe2511
7
シネマ歌舞伎→原作安吾からの野田さん戯曲。(足跡姫は観劇、満開〜現代版は録画視聴)。 狂気を纏う夜長姫は七之助さん◯。マナコは古田さん◯。エンマは彌十郎さん◯。で歌舞伎版に軍配!戯曲は散りばめられた言葉(セリフ)遊びに騙されちゃいけないよ。本当のことは自分で探すんだよ。ってことかな? 2019/05/23
いのふみ
6
「桜の森~」を歌舞伎座で観て、なにか気になってシネマ歌舞伎でもう一度観たら、やはり言葉で読みたいと掻き立てられた。「桜の森~」は、「夜長姫と~」と併せ、安吾の原作より深くなっていると思う。「足跡姫」は、表現者とは何者かを見せられた気がする。オオアマの天海や夜長姫の深津など、キャスティングがはまっている。あと古田のユーティリティさ。2019/06/13
みう♡
2
4月にシネマ歌舞伎で桜の森の満開の下をやるので、読んでみました。何回も何回も読んでいます。すごく面白かったです。2019/01/20
べる
1
舞台観劇からしばらく経ってしまったが、戯曲を読んだ。というか、買わずに済ませた。桜〜は前回の舞台も観たがその時はあまり良くわからず。歌舞伎の皆さんのが素晴らしく面白くて感激!こんなに面白かったっけ?と最新の舞台を期待した。のがいけなかったのか、良かったけど、歌舞伎版は私の中では越えず。2019/02/08
JVSTINVS
0
正直なところ、ついていけなかった。マジックリアリズムの小説のように台詞だけ追えば楽しいのかもしれないが、台詞がいまひとつ展開しない、言いっぱなしの戯曲を読んでも困惑してしまう。2022/06/04
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