旅の半空

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旅の半空

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103372073
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0095

内容説明

西行はなぜ「小夜の中山」で“命なりけり”と詠んだのか。敬愛する蕪村は「丹後の与謝」で何を見て蕪村になったのか。伊賀の山奥に訪ねた兼好の墓、「姨捨」の山で見た無惨な風景、そして式年遷宮の夜に伊勢神宮で体験した神秘の世界―。失われていく文人たちの痕跡や、日本人の心の原点が残る土地を訪ねて綴った、手づわりの名紀行。

目次

旅の一瞬
旅のきっかけ
兼好の墓
外の浜風
津軽の「至宝」
江の島再訪
二度と行こまい丹後の宮津
まだふみも見ぬ天の橋立
漱石の和歌山
和歌浦、潮満ち来れば…〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんこい

11
久々にこの作者の本。昔の文人が歩いた場所だけでなく、自分の思い出の場所や、西行のついでに森の石松を思い出したり、こういうのがやはり旅ですね。20年位前の本なので、今行くとさらに風情がなくなっているんでしょうね。2016/04/10

hitsuji023

3
日本各地を旅した紀行文。知識がないと内容を理解出来ないような所もあるが、読みやすかった。旅行というよりは、「旅」という言葉が似合うような本だった。2015/05/24

KAZOO

2
森本さんの日本における様々な場所を訪ねた紀行文です。昔の人が訪れた場所をその昔の文学者たちの作品とともに鑑賞しています。ゆったりとした時間が流れているようで、自分もこのような旅を楽しみたいと感じました。有名な場所ばかりではなく、牛窓(岡山)や盆栽村(埼玉)なども訪ねています。旅の好きな方にはいいのではないかと思いました。2013/06/14

tecchan

0
20年以上前に書かれて紀行文。哲学者・評論家である著者が、西行、芭蕉、蕪村、漱石などの先人が見た土地、日本人の心の原点が残る土地を訪ねる。「死は必然的だが生はあくまで偶然である」「旅は最終的には自分への旅でありおのれへの回帰である」などの言葉に共感。自分の故郷「命なりけり小夜の中山」が取り上げられているが、著者が訪ねた頃、ちょうど自分も小学生の息子を連れてこの峠を歩いて越えたことを思い出した。2016/12/14

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