新任警視

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  • サイズ B6判/ページ数 640p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103327455
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

二十五歳で公安課長に。ただ、配属先の県には、最凶カルト集団の本部があった――。元キャリアにしか描けない警察小説の最高到達点!

内容説明

世紀末の今年、社会人生活4年目。まだ25歳だけど、直属の部下67人(年上の猛者ばかり)の、警察本部公安課長になる、らしい。最重要任務は、テロ防止と、絶対回収しなければならない「落とし物」―大先輩の(だけど部下の)相棒と一緒に、任務を果たす、僕は警察キャリア。2年未満をかぎりの、渡り鳥です―選民思想、そして殺人容認思想。日本を窮地に陥れる可能性が高い、最凶カルトの総本山が、その県にはあった。赴任直前、恐るべき先制攻撃が―起こってはならない、毒殺テロ。発生場所は、警察本部のとある部屋だった―日本警察小説史に刻み込まれる、圧倒的な現実と、驚愕と、感動!

著者等紹介

古野まほろ[フルノマホロ]
東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法学部修士課程修了。学位授与機構より学士(文学)。警察庁1種警察官として警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務し、警察大学校主任教授にて退官。2007(平成19)年、『天帝のはしたなき果実』で第35回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

46
実際の警察組織やお仕事ぶりのディティールが相変わらず細かくて苦戦するけど、そこを乗り越えればまほろ節と邪教淫祀が徒党の贄にはお馴染み愛予のぞなぞな節と伏線がドカンとやって来る。ある程度・・・いや少しは読めてたとはいえ(犯人はわからなかった)、前任者の毒殺事件が霞むくらいの怒涛の連鎖よ・・・。敬語禁止や神輿、最後のみかんの話が実にグッと来る。暖かいな愛予は。2020/10/27

rosetta

36
★★★✮☆630ページ二段組、粘り着くようなまほろ節(笑)。それでも論旨が明解なので思った程手強くはなかった。25歳で警視になり愛予県警本部の公安課長になった主人公司馬。着任直前にキャリアの先輩だった前任の課長が殺される。愛予県はオウムに匹敵するカルト集団の本拠地で、司馬には対策も期待されていた。その経験値の少ない新人課長を支えるベテラン叩き上げの次長警視や補佐警部たち。頼らなく見えた司馬は仲達にも匹敵する権謀術数の人だった。20年後司馬は本部長として愛予県に戻ってくるがこのラストがない方が余韻が残った2020/09/26

かおりん

34
著者は元警察キャリア。社会人4年目の司馬は公安課長となり赴任先へ。部下は年上ばかりで相棒も大先輩。頼りない司馬を育てようとする厳しいアドバイスは的を射ている。毒殺テロ、カルト教団、警察組織の動きがどう繋がるのかと終盤までは読みにくさに閉口した。課長室から見える城の存在から糸口を掴み、盗聴にも気づく。愛した女性のこともどこから演技だったんだろう。意外にも司馬は優秀だった。2022/05/08

信兵衛

26
全く知らなかったお役所世界、キャリアの異動にかかわる様、この部分が面白い。2020/07/02

ぶんぶん

24
【図書館】新任シリーズの第三弾! な、長い・・・なんと、二段組みで637Pもある。 新任巡査、新任刑事は面白く順調に読んだが、警視は時間が掛かった。 途中、何度も挫折しそうになった、実際、飛ばし読みした部分もある。 とにかく、しつこいくらい説明と方言訛りに苦労した。 最後の洒落たセリフが欲しいため、無理して読んだというのが本音。 しかし、くどいよな、こんな読書は、もうしたくないと言うのが真実。 もっと、サラッと書けないものかと思ってしまう。 しかし、最後のどんでん返しに参ってしまうのだよな。 2023/03/24

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