優駿〈上巻〉

優駿〈上巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 283p
  • 商品コード 9784103325048
  • NDC分類 913.6

内容説明

生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように…。若者の祈りに応えて、爽やかな早春の風の渡る北海道の小さな牧場に、1頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、大自然の恵みのなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

38
25年前の作品。映像化されて話題になった作品。初めて原作を読んでみた。小さな牧場で生を受けたオラシオンを中心に様々な思いが交錯する。動物は何も語ることはできない。自分の将来もすべて人の手にゆだねなければならない。だからこそ、馬の目を通して物語を読もうとすると悲しくなってしまうことがある。馬の気持ち・・・。物語は上下巻となっている。この上巻は、オラシオンが生まれたことによって生じた波紋のようなものに触れている気がする。北海道の風、匂いが物語の行間から流れてくるような気さえする。2011/05/06

sibarin♪

5
オラシオンの生まれ育った牧場の風景が頭にイメージされて、ゆっくり読まなくてはもったいないと思っていたら、本当にゆっくりになってしまった・・・登場人物がだんだんと個性が出てきたので下巻が楽しみ。もう少しスピードを上げて読もう2011/10/26

ウメ

3
競馬は、捨ててもいいお金で夢を買う。このスタンスが素敵。競争馬をめぐる群像劇において、著者の馬への愛(競馬熱、かな?)を十二分に感じる。人間の様々な思惑が交錯する中で、馬の凜とした美しさが際立つ。2013/04/17

上高野

0
1987年当初あたりに読了(1986年10月初版4刷)

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