死んでたまるか

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103318521
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

どうにも我慢ならねえ。薩長に媚びず、幕臣の誇りを賭けて立ち上がった反骨の歩兵奉行大鳥圭介。幕末最後の激戦を戦った男を描く。

しぶとく生きよ! 諦めることを最も嫌った幕臣、大鳥圭介の知られざる生涯! 「負けてたまるか」大政奉還の江戸城で独り気を吐く男がいた。貪欲な学究精神で、彗星のごとく歩兵奉行に上り詰めた大鳥圭介である。わずか四尺九寸(一四九センチ)の短?にみなぎる反骨の気概と仏式軍学の圧倒的知識。実戦未経験ながら江戸から五稜郭まで幾度も窮地を切り抜け、土方歳三や榎本武揚にも信頼された指揮官を描く。

内容説明

大政奉還の江戸城で独り気を吐く男がいた。日本初の金属活字を作るなど貪欲な学究精神で、彗星のごとく歩兵奉行に上り詰めた大鳥圭介である。わずか四尺九寸(一四九センチ)の短躯にみなぎる武士の反骨と、フランス式軍学の圧倒的知識で、実戦未経験ながら陣頭指揮を執り、幕末最後の激戦を戦い抜いていく。怒り、笑い、涙する快男子を描く熱血歴史長編。

著者等紹介

伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『国を蹴った男』(講談社)で「第34回吉川英治文学新人賞」、『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「第1回本屋が選ぶ時代小説大賞」、『義烈千秋天狗党西へ』(新潮社)で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」、『巨鯨の海』(光文社)で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を受賞、『峠越え』(講談社)で「第20回中山義秀文学賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

161
図書館本。江戸幕末を幕臣として戦った大鳥圭介の話。負けて負け続けるので迫力はなかったですね。榎本武揚も勝海舟も好きになれなかったなぁ。土方歳三が逆に際立ったかな?2015/03/15

starbro

62
伊東潤はコンスタントに読んでいます。大鳥圭介を主人公とした作品は、初読です。様々なコンプレックスを跳ね除けて激動の時代を生きる大鳥圭介をイキイキと描いています。しかしながら主人公の脇を固める土方歳三、榎本武揚、勝海舟らが魅力的なのはやはり大鳥圭介が負け続けたからでしょうか?大鳥圭介を書きたい作家が少ないのもわかるような気がします。 2015/04/13

B-Beat

59
◎幕末から明治期を、そして江戸から五稜郭までを一心不乱に駆け抜けた幕臣・大鳥圭介の一代記。面白かった。大鳥圭介については、明治新政府に対して最後まで抵抗してみせたその他の榎本武揚や土方歳三と比べてどうしても印象が薄かったが、本作にて改めてその人物像を俯瞰してみると、やはり自分は歴史上のいろいろな人物を知るのが楽しくて何かその生き方に学ぶべきものがあるように感じて、司馬作品などを貪り読んだのだなと思わず若い頃の感激がこの年にして今一度というか。土方や勝、榎本らとの会話場面も多く、よきかな、という感じ。2015/05/08

たーぼー

56
勝海舟「腰抜けばかりだ。戦う気などねえ。しかしおめえさんは違う。」数百年の安堵が武士を腑抜けにしたのか?いずれ徳川はこうなる運命だったのだろうが、最後まで抵抗した男達の戦いへと駆り立てる狂熱と「もうひとつの国」に抱く理想は果てしなく美しい。世間的にさして人気があるわけでもない大鳥圭介の話を英雄譚とするのは困難なことだが不屈の人、部下思いの上司に転換して魅力を引き出そうとする狙いは成功したと思う。ただ、人気者土方歳三の描かれ方は良くも悪くも王道的。あの人はアレでいいか(笑)久々のこみ上げる幕末体験だった。2015/05/09

キムチ27

56
史実はかの有名な五稜郭の戦いに通じるヒーロー達の散り方。とすればスポットが当たるのは榎本や土方。黒田が関係しているのを知っていた程度。表題が大鳥の座右の銘かは最後まではっきりしなかったが、筆者曰く「史実と云うレールに忠実に走りつつ、如何に人間像を遊ばすか」はほぼぶれなかったかと思う。もっとも、行間溢れる情を楽しむ時代劇ファンには薄く感じられるかもしれないが。六方越えから始まる逃避行、まして新撰組や会津藩等の幕臣の生き残りを率いてのロードストーリー、負け負けの連続と不協和音。察するに余りある。2015/04/05

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