出版社内容情報
信じる心が?と虚像に翻弄され起きてしまった平成最悪の事件の全貌。医師であり小説家である著者にしか描きえない書き下ろし巨編。
内容説明
欲、業、金、偽、殺、毒―信じる心が、嘘と虚像に翻弄され起こった平成最悪の事件。あの日、未知の毒物と闘った医師、看護師、駅員、警官。判断を誤れば、さらに人が死ぬ―。なぜ、起こってしまったのか?膨大な資料と知識を土台に、想像力と熱意を注ぎ込むことで、剥き出しになった「オウム」の全貌。小説家でもあり、医師でもある著者にしか描きえない、そして、到達しえない真実。
目次
松本・一九九四年六月二十七日
上九一色村
東京地下鉄
目黒公証役場
警視庁多摩総合庁舎敷地
地下鉄日比谷線と千代田線の被害届
犠牲者とサリン遺留品
サリン防止法
VXによる犠牲者と被害者
滝本太郎弁護士殺人未遂事件
イペリットによる信者被害疑い
温熱修行の犠牲者
蓮華座修行による死者
ホスゲン攻撃
教祖出廷
逃げる教祖
教祖の病理
証人召喚
死刑執行
著者等紹介
帚木蓬生[ハハキギホウセイ]
1947年、福岡県生れ。精神科医。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。1993年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、1995年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、1997年『逃亡』で柴田錬三郎賞、2010年『水神』で新田次郎文学賞、2011年『ソルハ』で小学館児童出版文化賞、2012年『蝿の帝国』『蛍の航跡』の「軍医たちの黙示録」二部作で日本医療小説大賞、2013年『日御子』で歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』で吉川英治文学賞および中山義秀文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
初美マリン
パトラッシュ
ぶち
のぶ