檀

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103275107
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0093

内容説明

壮絶な作品『火宅の人』を世に遺して逝った無頼派作家・檀一雄―その未亡人に、一年余にわたる綿密なインタビューを重ねてきた著者が、取材の過程で微妙に揺れ動く「作家の妻」の心の襞から、檀一雄が書かなかったもう一つの『火宅の人』を紡ぎ出す。ノンフィクションとフィクションの境界線上に、新しいスタイルの伝記文学。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポン

10
発売されたころにも一度読みましたが、読んだ自分の年によってここまで感じ方が違うのかと。作品の奥深さを知りました。続いて『無名』(幻冬舎 2003/9/1発売)も読んでおります。2021/05/06

りんりんきりん

10
檀一雄の「火宅の人」を読んだのは、20代のことだと思う。 沢木氏が筆者だが、ほとんど全編を妻よそ子の視点で彼女の筆で書いたという一人称で進んでいく。奔放で傲慢で勝手で、という「火宅の人」で感じた檀一雄の印象とは違う、清潔で洒脱で人間味のある彼が浮かぶ。 私自身が結婚、子育てをしてきた現在にこの書を読んだことも良かったと思う。こんな人が夫だったら、大変だがとても魅力的な人だな〜。2014/10/02

ジュール

7
衝撃的な「火宅の人」檀一雄。その妻のソト子の視点で描く。無頼派と言われながら繊細な面のあった夫、でもこのような夫でその火宅の状況を雑誌に発表されていた妻は堪らないだろう。ただもう少し檀の視点もあれば。「火宅の人」再読しよう。2023/12/16

anken99

5
久しぶりに耽読する沢木耕太郎ワールド。テーマはあの火宅の人、檀一雄さんの妻。妻の一人称で語られる檀一雄との日々、あるいは半世紀。これだけ振り回されても。。。愛だろう。愛。これまた愛の一つの形。じっくりと読ませていただきました。2019/08/22

牛タン

5
古い時代の男女間についていけなくなるところを、うまく綺麗な話にまとめたという印象2018/01/20

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