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内容説明
妻と三人の息子を連れてのイギリス生活は、新しい体験と発見の毎日だった―。名立たる学者に伍しての研究・発表、イギリス風生活方式への戸惑い、地域や大学の友人たちとの付き合い、次男へのイジメが露呈させたイギリス社会の矛盾―。ゆとりとユーモアとフェア精神のイギリスを、そのプラスもマイナスも全身で味わった、家族連れ数学者の奮闘滞在記。
目次
第1章 ケンブリッジ到着
第2章 ミルフォード通り17番地
第3章 研究開始
第4章 ケンブリッジの十月
第5章 オックスフォードとケンブリッジ
第6章 次男が学校でなぐられる
第7章 レイシズム
第8章 学校に乗り込む
第9章 家族
第10章 クイーンズ・カレッジと学生達
第11章 数学教室の紳士達
第12章 イギリスとイギリス人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
20
夜ベッドで少し読んでいたら止まらなくなって2時間半、読んでしまった。読み終えたら1時だった。眠い(反省)。英国や大学での暮らしはとても面白かった。やはりご両親のDNAが健在。最後の文明批評っぽい部分はさすがに時代を感じ、ちょっとあれっ?ユーモアのある性格と背の高さと語学力と学者としての地位とが留学を成功させたかな。次は逆行してアメリカへ2012/09/09
SEAN MIZU
2
数学者のケンブリッジでのお話。 イギリス文化への理解が研究室、子供の学校、家族との暮らしの中で語られる。 数学者でありながら、最後はなぜか郷愁の念を読者に抱かせるのは実は著者自身のお父上がかの新田次郎と言うことがわかったのは読み終えてから。 いろんな人生あるけれど、どんな人生に君はしたいですか?との著者の問いにまだ答えられないかもしれない。2025/01/03
紫電改
2
「若き数学者のアメリカ」が面白かったので引き続き英国のを読んでみた。英国のケンブリッジ大学のこと、人種差別のこと、階級社会のことと色々と知らないことがあり興味深く読んだ。30年前と今では状況が変化していると思うが、その国の国民性とかは変わらないのかもしれいない。著者は偏屈なところがあるが愛すべき国際人という風に感じた。面白くて一気読みでした。2022/07/14
Hiro
1
先日読んだ「イギリスと日本の間で」との比較で手に取った。こちらも傑作。前者が生活レベルでの異文化への理解、同化、葛藤の克服をテーマにしているのに対し、こちらは既に語学的にも習慣的にもある程度の国際化を達成した者の、地に足のついたイギリスでの学究生活が語られる。もちろん子供の学校での生徒間の軋轢の顛末や、周囲の様々な外国人との付き合いなど波風はあるが、異文化に孤立して戦う様とは違う。日本人の矜持の上でイギリスも日本も相対化する余裕の境地が著者にはある。子供のいじめへの対応の記述とレイシズムの分析は興味深い。2016/08/28
石田理輝
0
後半になるにつれ、どんどん面白くなる。最初は、筆者が次郎に謝ったとはいえ、古臭い考え方の持ち主であることが分かり、妻との対比も明確であったが、あまり惹き込まれなかった。しかし、次郎がいじめられている話の辺りから、筆者のイギリスや日本、各国の文化に対しての考察が分量を増し、非常に興味深い意見だった。1991年に出版されているので、現在ともまた異なる背景ではあるが、購入して家においておきたい本である。2022/01/23
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