感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
4
鎌倉時代、新仏教の次々に生まれた訳を天台宗の堕落のみではなく、文永弘安の役で死者負傷者が多く出て、一遍上人の悟達した熊野もそうした障害者の集まる湯治場に近かったのではないかと指摘。医学未発達に気づく。一超(尼)二超(女児)という弟子が絵巻に(京都帰還前日に没するまで)常に描かれている。踊念仏は女が首導しエクスタシーさえ感じさせる。日蓮に共感しその跡を辿るかのように鎌倉入りを念願したが時宗の意向で「今日はダメだ」と言われると不思議にもただちに引き返した。日蓮のような権力との対決姿勢ではなく別次元の原理の主張2015/03/01