トリニティ

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  • サイズ 46判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103259251
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

50年前、出版社で出会った三人が人生を賭けて求めたものとは―昭和・平成から未来へと繋ぐ希望を描き切る。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

465
窪美澄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。母娘三代の物書き、雑誌の黎明期を駆け抜けた三人の女性達、当時の勢い&熱量がリアルに感じられる力作でした。彼女達が切り開いたからこそ、現代の女性の活躍あるんでしょうね。2019/04/23

ウッディ

338
イラストレーターの妙子、フリーライターの登紀子、そして 出版社に勤め、寿退社した鈴子。高度成長を続ける昭和を生きた三人の女性たち。女性が働き続けることへの偏見が強かった時代に実力と才能でその分野のパイオニアとなった妙子と登紀子の物語を、ブラック企業で鬱になった鈴子の孫の奈帆が取材するという形で話が進んでいく。時代の先駆けとなった二人の苦悩と熱を感じながら、女性としての幸せとは何かをも考えさせられました。昭和の時代を象徴する出来事とともに、読み応えのある一冊で、面白かったです。2020/01/05

のり

276
半世紀前に出版社で出会った三人。イラストレーター・ライター・事務職と立場は違えど不思議とウマがあった。女性の社会進出がままならない時代に先駆者となって確固たる地位を築いた者と、家庭を選んだ者。現在と比べて仕事・結婚・子育てを同時にこなすには難しい時代。彼女達の情熱や取り巻く環境にも変化が…失礼な言い方にはなるが彼女達の生い立ちも興味深かった。人との出会いは宝でもあるが諸刃の剣にもなり得る。2019/08/20

いつでも母さん

257
50年前に出版社で出会った3人の女性。それぞれが選んで生きた年月をその頃の社会を思い出し懐かしく読んだ。あの頃の熱は何だったのだろう。時代か?これは女の一生。何が正解か、誰が幸せかなんてわからない。3人は真剣に生きたんだ。人生の終わりに他人は知ったように囁くだろうが、何度だってきっと同じ人生を選ぶだろう。そんなこと思った。聞き取る鈴子の孫・奈帆の再生の物語でもあった。選んだもの、諦めたこと・・そして今の自分がいる。三位一体ー私はなんだろうー2019/06/24

hiro

247
雑誌の編集部で出会ったライターの登紀子、イラストレーターの妙子(早川朔)、そして見合い結婚し会社を辞めた鈴子の生まれも育ちも違う三人の女性の半生を描いた、男性作家には書けない作品だった。高度経済成長の時代、パイオニアとして活躍する女性にとって、家庭と仕事を両立することは今以上に困難だったと改めて感じたが、専業主婦だった鈴子の孫の奈帆が加わることによって、現代の若い女性の視点からも三人をみることができた。窪作品を読むのはちょうど10冊となったが、『ふがいない』と並ぶ、窪さんの新たな代表作が誕生したと思う。2019/05/17

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