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警察庁長官を撃った男

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103235316
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

犯人は分かっていた――。平成22年3月30日に未解決のまま幕を閉じつつある国松長官狙撃事件。だが、1人の謎めいた男が犯行を詳細に自供していた!

内容説明

犯行の凶器となった8インチ銃身のコルト・パイソンと、ホローポイント系の357マグナム・ナイクラッド弾を所持。犯行前後の足取りなど、犯人しか知り得ない秘密の暴露の数々―捜査班が調べ上げた証拠は、謎の老スナイパーの関与を色濃く裏付けるものだった。だが時効直前、この捜査結果は黙殺される。警察上層部のある目的のために…。

目次

プロローグ パイソンを買った男
第1章 公安捜査の大敗北
第2章 悪夢、再び
第3章 捜査線上に急浮上した男
第4章 謎に包まれた老スナイパー
第5章 取調室の攻防
第6章 そして、アメリカへ
第7章 動機
最終章 幻の男
エピローグ 「―神よもう十分です…」

著者等紹介

鹿島圭介[カシマケイスケ]
1966年、和歌山県出身。早稲田大学第一文学部英文科卒。「新潮45」をはじめとした雑誌メディアを中心に事件、政治、経済のジャンルで精力的に活躍中。とりわけ警察・司法の分野においては多角的、重層的な取材で知られ、事象の深層を抉るルポが数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

267
これはひどい事件だなと思った。犯人が分かりながら最初の思い込みに囚われるとこうも混乱するのだなと知った。特にトップの人は自分の出世が出来たので逆に真犯人を庇ってるのでは?と勘繰りたくなるほど憤りを覚えた。しかし中村という人物に興味が出てきた。2016/03/20

fwhd8325

49
骨太な警察ドラマで描く世界が、いかにも嘘くさく感じます。警察という組織のだらしないというかみっともないというか、これが現実なのでしょう。あのとき、日本、東京はオウムというかつて類を見ない悪の組織に翻弄されていたのかもしれません。確かにこの事件は、初動で、報道もオウム犯行説を大々的に打ち上げていました。結果的に犯人を挙げることができず、警察は、威信を失ってしまった。やはり現実はすごい。2018/11/11

おかむら

34
NHKの未解決事件ファイルの再現ドラマ編があまりにも面白かったので、読んでみた。この本超面白いわ! 老スナイパー中村の不気味なことったら。そしてオウム犯行説に固執する公安幹部米村の嫌ったらしさよ! ゾクゾクワクワクするノンフィクションの醍醐味を味わえた! 2018/09/29

黒猫

19
地下鉄サリン事件という未曾有の無差別テロに世間が混乱するなかで、国の治安組織のトップが狙撃され、瀕死の重症を負う。当時はオウムの犯行だと誰も疑わなかったし、それは当時の世情から妥当だったと思う。しかし、真実は違うようだ。警察の中の信者が長官を撃ったなら、世間は警察に対して不信を募らせる結果になり、警察としてもオウムの犯行だとしたかったに違いない。これだけ状況証拠が揃っていながらなぜとの思いはある。しかし、中村氏はなぜパイソンを捨てたのか?本当に真実を全て語ったのか?ハヤシという男は?疑問が深まる。2018/09/14

澤水月

8
東大中退孤高の老スナイパー、供述していたんじゃん!! 驚愕。初めに週刊新潮で中村の存在が示唆されてからずっと非オウムと私は思っていたのだがここまで調べが進んでおり、また書簡やりとりをしていたジャーナリストがいたとは… 実は「本当の時効」はまだ300日ほど先という、展開を強く期待したい。「オウム信者のようなど素人風情」に「横取り」されたとまで中村が感情吐露を見せていたのにも驚いた2010/05/11

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