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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103192077
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

緩慢に物狂っていく老いた父の背中に、自分の来し方を思いふと立ち止まる中年の男。生涯のどこかの辻で出会い交わり往き迷った男と女。女は受胎して子が産まれ、子は壮年となってまた幾つもの辻に差しかかる。―鋭い感性と濃密な文体で、日常の営みのなかに生と死と官能のきわみを描く十二の見事な連作短篇の世界。

著者等紹介

古井由吉[フルイヨシキチ]
1937年、東京生まれ。東京大学文学部独文科修士課程修了。1971年、『杳子』で芥川賞を受賞。その後、80年、『栖』で日本文学大賞、83年、『槿』で谷崎潤一郎賞、87年、「中山坂」で川端康成文学賞、90年、『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年、『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MINA

31
BSの若林くんの番組より。芥川賞作家の藤沢周が“世界の実相を掴ませてくれるオススメの一冊”てことで挙げていたので手に取る。恥ずかしながら普段辻と言う言葉を目にしないので辻を辞書で引くことから…(・.・;)結論から述べれば、さっぱり分からなかった。何が言いたいのかまるで掴めない。母に「あんたにはきっとまだ早いのよ。」と言われそうなのかなぁ…と自分を納得させてみたり。連作短編ってことらしいけど連作になってることすら気づかなかった始末。ダメだこりゃ。自分の読解力の低さを痛感してしまう。歳を経てまた挑戦したい。2016/06/21

たいぱぱ

15
テレビで藤沢周さんがお薦めされていたので読んでみました。長編と思いきや人生の「辻」をテーマにした短編集でした。古めかしい名作古典の様な文体は読みにくく、なかなか読み進みませんでした。各短編によく似た境遇の登場人物たちが出てくるので、混乱してしまったりもしました。それを差し引いても、残念ながら話自体が僕には合いませんでした。2016/06/02

くるみみ

9
初・古井由吉さん。死と受胎と性交がテーマの1冊だったのね。。。初読本として私にとっては、ちとハードル高かった。主人公の述懐部分など不思議なほどすらすらと場面が思い浮かぶような文章でさすが!などと解ったような感じで読めるけれど、年を重ねた男の性の振り返りは濃い。濃ゆい。好みの物語たちではなかった。 元から読みたかった「ゆらぐ玉の緒」を読んで出直します。。。2019/04/30

おさと

6
疲労感…2017/08/09

5〇5

5
やだぁ、読みづらい。主語と述語がうまく繋がんないし、文節の並びは複雑だし、文法的におかしなトコあるし、そこに引っかかると先に進めず悪戦苦闘だわね。そこで、文章を読む「読書」から、言葉を感じる「感書」(←造語よ)に切り替えよ!言葉の意味の指示を受けないで、イメージだけで読み進めちゃった。2019/06/22

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