内容説明
銃声が二発！夏の終り、美しい洋館で惨劇が始まる…。映像化不能。前人未到の言語トリック。読者に挑戦するメタ・ミステリー。この作品は二度楽しめます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
75
筒井康隆さんと京極夏彦さんの対談で、「姑獲鳥の夏」とともに取り上げられていた。蔵書の中から、初版本を引っ張り出して読んだ。だいぶ忘れていたが、そうか、それで「姑獲鳥の夏」と一緒に話題にしていたのか。ロートレックのカラー図版も魅力的だが、ロートレックの生涯や体形が、イメージのベースになっているのかな。2020/05/16
takaC
58
残念なのは読者だけが騙される事件だという点。楽しんで読んだけどそんな事を書いちゃおう。2013/10/28
たつや
49
ネットでどんでん返しのミステリーと聞いて借りましたが、それほどではありませんでした。筒井さんはやはり、ＳＦのイメージが強いですね。ああと、冒頭で脊椎損傷なのに、歩けるようになったと言う描写があり、覚めました。脊椎損傷は麻痺して歩けないはず。事実確認が間違っている。2016/12/10
とも
47
★★★☆前評判が大きすぎた故か、筒井であるが故の期待か、どちらにしても些かがっかり。トリックはもどこかで見た気がするし、最後のどんでんもある意味落として上げるよくあるパターン。確かに筆致は確かではあるが、餅屋は餅屋、筒井にそこまでの期待はしすぎか。2014/10/30
Zann
39
★★★★☆有名な作品らしいですね。初筒井さんです。勝手に難しい文章を書く方だと思っていたのですが、ページ数が少ないこともありサクサク読み終えました。衝撃的な幼少期エピソードからの、ロートレック荘での花嫁選びそして事件。所々引っかかる伏線に、違和感を感じながら、解決編という解説に大混乱ヽ(ﾟ∀｡)ﾉあーーーー、なるほど、そういう事ですか( ˘ω˘ )解決編での独白が冗長ぎみではありますが、ある意味画期的(笑)頭の悪い私には丁度良かったかも知れません(￣▽￣)2016/09/25
