感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピロ
32
初読み筒井康隆。全宇宙の森羅万象ですか。背表紙に「全宇宙を支配する母なる〝意思〟とは何か?」と。テレパスである七瀬で始まる物語に引き込まれるも、きっと難解なエンディングになるのではと。うん。ラストのモヤモヤ感。で、読み終えて解説に三部作の完結篇と。。。知らなんだ。。。どおりで。ラスト数ページに登場した超能力者達と組織。前作を読めばスッキリしそうですね。でも、コレで完結なんだよね。。。余計にモヤモヤするかもね。2017#192017/06/16
とも
31
★★★大昔の再読。当時としてはまともな筒井で、逆に今に至る布石のような作品で、七瀬シリーズ。内容重視でパンチはないなぁ。2015/09/07
tama
14
自本 これも何度再読したか分からないほど。筒井ファンゆえ。古めかしくも立派な身なりのお爺さん天使はモナドでもご出演。絶対者の存在という点でつなげてあるのかな?七瀬はひょっとしたら絶対者に「否」を表明する反対者として闇やら愛されない魔のものになって行くのだろうか?と今回感じたが、筒井センセ、どないだ?2017/03/21
かんけー
12
火田七瀬と言う精神感応能力者(テレパス)を物語りのヒロインとし、彼女の視点から見る人間の思考や潜在意識の変化を生々しい迄に描いている。人の考えを読み取れる七瀬はとあるトラブルから香川智広と言う生徒の存在を認識する。其の圧倒的な「意志」の表現の仕方に読んでて驚き、七瀬をも取り込んでしまおうとするその身勝手さにイラッとした(^_^;)「エディプスコンプレックス」心理学者のフロイトが付けた名らしいが、成る程(^^)ウイキペディアで調べて納得した。智広に危険が迫ると護ろうとするのは解るのだが、七瀬との事象にまで2015/06/12
ガミ
7
前作を忘れるような展開から始まり、日常生活での不可解な事件の真相に迫る七瀬。前作では七瀬に対する欲望をあらわにした男がたくさん出てきましたが、今作は少なめな印象でした。そう感じてしまうほど、今作の日常が現実的に描かれているように思えました。事件に深くかかわる方の愛情が何とも言えないです。大切なのはわかりますが、やりすぎな気が…。2019/01/30