出版社内容情報
原爆・原発事故に見舞われても、なぜ原子力信仰は続くのか。象徴、反復、両価性、無常観……精神科医が分裂した日本人の心性を読む。
原子力は享楽である――日本人に刻まれたトラウマの謎を読みとく。原爆を落とされても、原発事故が起こっても、なぜ原子力信仰は揺るがないのか。安全/危険の不毛な二項対立を越えるには、どうすればいいのか。象徴・反復・否認・両価性・無常観……精神分析的視点から、親/反原発を問わず全ての日本人の心に潜在する「享楽」の正体を読みとく。閉塞状況に風穴を開ける新しい脱原発論。
内容説明
こころに刻まれた“トラウマ”、日本人の心に潜む奇妙な共依存関係の正体。精神科医による、まったく新しい脱原発論。
目次
被災した時間
未来は今
追悼と確率
反象徴と“反復”
換喩化のドライブ
リスクと贈与
核と原子力―両価性の起源
創造的回復は可能か?