内容説明
王朝の、愛の古典の尽きぬ面白さ―。1000年前の時代の匂いと紫式部の真の意図を汲みあげて、奥の深い源氏物語入門。
目次
京はるあき
王朝まんだら
光源氏の生いたち(「桐壷」「帚木」)
青春の恋と悲しみ(「空蝉」「夕顔」)
青春彷徨(「若紫」「末摘花」)
宴は果てず(「紅葉賀」「花宴」)
車争い(「葵」)
秋のわかれ(「賢木」「花散里」)
流人のあけくれ(「須磨」「明石」)
都へ―春たちかえる(「澪標」「蓬生」「関屋」)
明石のちい姫(「絵合」「松風」)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rokoroko
17
田辺聖子氏の源氏講座・・面白い2023/07/25
なにょう
14
おセイさんと源氏物語を読む。源氏は藤壺とは不義の子をもうけ、六条の御息所を泣かせ、夕顔を死なせ、また葵の上も亡くす。好き放題してついには朧月夜の君と恋に落ちる。そうこうするうち、父の桐壺帝は亡くなり、朧月夜との事情も露見して、源氏は自ら須磨に引きこもる。★源氏を好まない、訳者もいたというが。おセイさんはあくまでも源氏の肩を持つ。恋愛関係、政治のいざこざあるも、源氏と紫の上は手を取り合い苦難を乗り越えていく、と読めた。2024/02/04
めぐねい
1
寂聴さんに続き田辺さんも読んでみようかと。源氏物語への愛情がすごく感じられて読みやすかった。後半は読むスピードあがったしね。リーガロイヤルの講座の書き起こしってことで、機会があったら行ってみたいなと思ったんやけど、田辺さんの口調だと私はおそらく寝る(笑)2017/05/26
getsuki
1
田辺聖子氏による源氏講座の書籍化。読みやすくて分かりやすい。2014/10/07
akubineko
1
大阪リーガロイヤルホテルで開かれたお聖さんの源氏講座。古典に関しては、お聖さんの「好きで好きで仕方ない」感が溢れている。あの声でこんな楽しい源氏講座があったんだねぇ。現代に引き寄せてみたり、王朝時代の時代感に沿ってみたり心を自由自在に源氏物語の世界に遊ばせてくれる。この本、シリーズで欲しくなった。2012/09/01