幕末史

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  • サイズ B6判/ページ数 477p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103132714
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0095

出版社内容情報

大ベストセラー『昭和史』の著者が、多くの才能が入り乱れた激動の時代「幕末」を語り下ろす。黒船来航から西南戦争までを丁寧に紐解いた待望の書。

内容説明

多くの才能が入り乱れ、日本が大転換を遂げた二十五年間―。その大混乱の時代の流れを、平易かつ刺激的に説いてゆく。はたして、明治は「維新」だったのか。幕末の志士たちは、何を目指していたのか。独自の歴史観を織り交ぜながら、個々の人物を活き活きと描いた書。

目次

「御瓦解」と「御一新」
幕末のいちばん長い日―嘉永六年(一八五三)ペリー艦隊の来航
攘夷派・開国派・一橋派・紀伊派―安政五年(一八五八)安政の大獄
和宮降嫁と公武合体論―文久二年(一八六二)寺田屋事件
テロに震撼する京の町―文久三年(一八六三)攘夷決行命令
すさまじき権力闘争―元治元年(一八六四)蛤御門の変
皇国の御為に砕身尽力―慶応二年(一八六六)薩長連合成る
将軍死す、天皇も死す―慶応二年(一八六六)慶喜将軍となる
徳川慶喜、ついに朝敵となる―慶応四年(一八六八)鳥羽伏見の戦い
勝海舟と西郷隆盛―慶応四年(一八六八)江戸城の無血開城
戊辰戦争の戦死者たち―明治元年(一八六八)会津若松城開城
新政府の海図なしの船出―明治四年(一八七一)廃藩置県の詔書
国民皆兵と不平士族―明治六年(一八七三)征韓論に揺れる
西郷どん、城山に死す―明治十年(一八七七)西南戦争の勝者
だれもいなくなった後―明治十一年(一八七八)参謀本部創設

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家に。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、『ノモンハンの夏』で山本七平賞、『昭和史1926‐1945』『昭和史 戦後篇1945‐1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

99
面白かったです。激動の幕末が語られていきます。日本が大きく変わった25年間の歴史を紐解いているので、黒船来航から西南戦争までの混乱の時代の流れがよくわかりました。幕末志士たちが成したことや成さざること、当時の状況などが生き生きと語られているので、鮮やかに目の前に浮かんできます。講義形式で語られているので、幕末について教えられているような気分になります。幕末は好きで色々見てきましたが、この本で改めて全体像がつかめた感じでした。幕末を舞台にした小説などがより楽しめそうです。2016/08/17

ゆみねこ

64
幕末から明治へ、激動の時代を様々な視点から語られたもの。寺子屋風の講義をまとめた本なのでとても読みやすかったです。私が学校時代に習った歴史とは、あくまで薩長主体の明治維新と言うものでしたが、生まれは新潟で、会津にも住んだこともあるので、歴史は一方的な見方ではいけないと常に思っています。これを読んでもやはり一番情けないのは慶喜公なんですよねぇ(笑)竜馬暗殺の真相も中々面白い視点だと思いました。2015/02/10

seki

34
歴史探偵 半藤先生が語る幕末史。当時の世相、小話を交えて語ったものをまとめているので、面白く、分かりやすい。維新という言葉は現代では、政治家が世直しのような意味で使っているが、本書を読むと、どう見てもテロが吹き荒れた時代。大政奉還にも関わらず、「歴史の意思」はどうしてここまで、日本に血を流させたのだろうかと考えてしまう。本書に登場する人物はそれぞれが影響し合い、皆が若くして泉下の客となっていく。そうした中、勝海舟や徳川慶喜はよく生き残れたなあと。色々と思いを巡らせながら、やはり歴史は面白いと思う。2016/07/18

James Hayashi

22
特別講義を書き起こした物で読み易い。ただ簡略化されているわりに話しが脱線し、主要な流れが薄まり、あまり聞いたこともない事柄にも焦点を当てていた感じで自分の食指があまり動かなかった。先日読んだ「昭和史」の後に書かれた物であるようだが、時代的な物も含めて全く別物と感じた。主要な人物を通しての歴史書のほうが、今回はいいと思った。2015/08/03

Ryuji

21
★★★★★幕末という時代があまり好きではない(というより薩長がどうしても好きになれない)私ですが、この本は良かった!ペリー来航から西南戦争まで、とても分かり易く解説してくれている。徳川慶喜の評価がよく真っ二つに分かれますが、この本を読むと何故なのかよく分かる。著者が前書きで「反薩長」の側から書いた本とありましたがそれほど薩長を批判している訳でもない。ただ、勝海舟については良く書かれすぎかなという感じもしました。いずれにしても幕末を知りたい人には、一読の価値のある本です。2013/10/23

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