内容説明
白洲流「百人一首の読み方・遊び方」を、著者旧蔵の美しいかるたと共に。カラー口絵三十二ページから王朝の華やぎが伝わる、贅沢な愛蔵版。
目次
天智天皇―秋の田の
持統天皇―春すぎて
柿本人丸―あし引の
山部赤人―田子の浦に
猿丸大夫―おく山に
中納言家持―かささぎの
安倍仲麿―天の原
喜撰法師―わが庵は
小野小町―花のいろは
蝉丸―これやこの〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てふてふ
4
真面目に読んだら思いのほか時間かかりました。ちょっと難しかった。定家は、作者達の人間関係や立場まで考えて百首選び並べているということ。「むべなるかな」です。背景を知ると、今まで心に留まらなかった歌にしみじみあはれを感じたりします。白洲さんが好き嫌いなんかをはっきり言っていて、一歩引いてしまうのと気持ち良いのとの中間くらい(笑)。 心きゅっとなる歌には、人生豊になるなぁと思います。「朽ちもせぬその名ばかりを留めおきて枯野のすすき形見にぞ見る」2013/07/13
M
2
百人一首の竜田川は、今の大和川なんですって!知らなかった… 次から、趣を感じながら橋を渡ろう。2014/10/19
molsci
2
私も中高時代に百人一首を覚えたが、文法上の解釈と現代語訳のみに着目し、歌そのものを鑑賞することはなかった。著者は専門家ではないが、自分なりの解釈をしていることからも、百人一首に深く親しみ血肉になっていることがうかがえた。このように素直に歌を味わい、趣を感じることが出来るのは素敵なことだと思う。2011/06/16
小倉あずき
0
きなこに『ちはやふる』の百人一首読本を買ってあげたら同書から引用している記述が多数あり、思わず自分用に愛蔵版をポチってしまった。 本の構成としては文庫本は絵札の後にエッセイという構成のため一首一首を堪能できるが、愛蔵版は巻頭に絵札を全部フルカラーで載せているため本文に区切りがなく、余韻を味わうことなく次の歌に進んでしまう(だって面白いからどんどん読みたくなっちゃうんだもん)のが難点だ。本としては文庫本がいいけど愛蔵版のフルカラー絵札もよいのでつまりは両方買った方がいい。商売上手だなぁ、新潮社。
きなこ
0
著者のこの仕事、定家が喜んでいる。2019/06/04