黄落

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黄落

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103090083
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

父92歳、母87歳。老親を身近に引きとって12年、凄絶な介護と試練の日々が始まった―。中年夫婦の苦悩をリアルに描き、大反響の長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

48
近くに住む92歳と87歳の老親の介護を綴った私小説。20年以上も前の作品だが、状況は現在とほとんど違わない。夫婦は60歳。嫁である妻の献身的な介護は頭の下がる思いがした。息子である夫は当時の男性としてはやっているように思うが、実の親の老いていく様は現役のころを知っているだけに受け入れ難く、自分もそのようになるのではないかと怖れ、思い乱れる様子もありのままに書かれいて、そう思っていけない思いながらも、共感できるところが多かった。母親の最期の潔さ。が、手のかかる父親はどうなったのだろう。とてもよい作品だった。2021/10/13

うめ

30
このあたりの世代の人は、妻を家政婦か何かだと勘違いしている人も多いから。私も女だから読んでいてイライラする事多数。お嫁さんの蕗子さんは信じられないくらいに良く尽くしてくれている。今の日本は社会的に歪さが進んでいるなと。子育てにしろ介護にしろ、蕗子さんの様な人が報われないと悲劇の連鎖が止まらなくなる気がする。マネーゲームはもうやめて、地に足を付けた社会を営まないと、などと、日本社会に思いを寄せた。意識が変わらないと、社会も変わらないから。あと嫁に全て押し付けるのはやめろ。2018/06/26

芝虎

4
老老介護のお話。2014/12/09

白いカラス

1
生きる事も大変だが、死ぬことはもっと大変かも知れませんね。老いるとはなにか深く考えさせられました。2017/12/02

わた

0
切ないやら身につまされるやら、な小説だっ。 蕗子さん優しい。2016/07/11

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