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私の息子はサルだった

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  • サイズ B6判/ページ数 125p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103068426
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

サルのようにおたけびを上げている息子は、一体どんな大人になるのか。『100万回生きたねこ』の著者が自らの子供を見つめた物語。

サルのようにおたけびを上げている息子は、どんな大人になるのだろうか。私は疑いもなく子供を愛しているが、その愛が充分で、適切であるかどうか、うろたえる。誰が見てもいい子ではない。学校で一日五回も立たされる。ただ、大人になった時、愛する者を見守り、心に寄りそってやって欲しいと思う――。『100万回生きたねこ』『シズコさん』の著者が自らの子供を見つめて描く、心暖まる物語。

内容説明

私は疑いもなく子供を愛しているが、その愛が充分で、適切であるかどうか、うろたえる。誰が見てもいい子ではない。学校で一日五回も立たされる。ただ、大人になった時、愛する者を見守り、心に寄りそってやって欲しいと思う―。『シズコさん』で母を描いた著者は、子供のことも描いていた。感涙必至の物語エッセイ。

目次

はなやかな過去
あたり
セブーン
目から鼻に抜ける
あ、あっあ
エイ君の
タニバタさん
モグラのキンタマ
よっちゃん
親友同盟
フウテンパア
十三歳
点滴
青春しちゃった
サントリーオールド
不幸
愛する者

著者等紹介

佐野洋子[サノヨウコ]
1938(昭和13)年生れ。幼少期を北京で過ごす。1962年武蔵野美術大学デザイン科卒業。ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。創作絵本に『100万回生きたねこ』『わたしのぼうし』『ねえ とうさん』(日本絵本賞、小学館児童出版文化賞)など。2003年紫綬褒章受章。2010年11月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真香@ゆるゆるペース

148
図書館本。絵本「100万回生きたねこ」の著者、佐野洋子さんの私小説。生前密かに書き溜めていた作品が没後発見され、まとめられたもの。息子の「ケン」が幼児から高校生までの話が、母親の目線で語られている。私にも一人息子がいるので、会話や行動など身に覚えがあったり、中高生になったらこんな感じになるのかなと思いながら楽しく読んだ。男子を持つお母さんなら、きっと誰もが共感しながら読めるはず。あとがきを寄せたのは、本作に登場した「ケン」こと佐野洋子さんのご令息の広瀬弦さん。気持ちが温かくなりほっこりするあとがきでした。2020/12/11

めしいらず

98
たしかに男子ってサルだなぁ。相手におもねらず、その時々の感情に率直でいられる友情関係。男子と女子って、やっぱり違う生き物のように思えてしまう。そして意味の判らない「好き」という感情。年齢を重ね自我を確立する過程で、少しずつ形を変え、それに近づいていくよう。いつか大人になった息子が、愛する人を理解しようと努める人間になっている、只々それだけを信じていたい母の愛情。その愛を息子が理解するのは、まだまだずっと先かなぁ。生き生きと映し出される、母と息子、仲間たちの、何でもないありふれた日々が、実に眩しく見える。2015/08/14

chimako

94
どこを切っても金太郎あめのように息子ケンに対する愛情が溢れ出る。息子である広瀬弦さんのあとがきにうるっとしながら読み終えた。男の子3人組の友情ははち切れんばかりのパワーと可笑しさと嬉しさが詰まっていて読んでいるこちらの頬は緩みっぱなしだった。男の子って何て可愛いんだろう。息子の友だちが遊びに来ると母は何となくテンション上がり気味。で、美味しいものを食べさせたくなる。洋子さんにとって弦さんは自慢の息子だったね。お幸せな洋子さんと弦さんにオールドで乾杯しましょうか。2016/06/13

あん

93
新着本からタイトル借りした、『100万回生きたねこ』の著者、佐野洋子さんのエッセイ。エッセイ内で『サル』と称された、息子さんが小さい頃のエピソードが大半を占めています。息子さんはあとがきで、大袈裟とウソが散りばめられていると書いていますが、男の子ってどこの家の子も同じだな〜と思えるエピソードがたくさん出てきます。私は11才の息子の子育て真っ最中ですが、本の内容に勇気付けられたし、もっと息子に愛情を注ぎたいと思いました。2015/06/23

Ikutan

74
ザ・男の子だね。ウチは娘しかいないのですが、なんだか想像できちゃう。息子ケンとその友だちの日々を俯瞰して描いているんだけど、いやぁ、もう面白くって何度も声を出して笑ってしまいました。そして、最終章『愛する者』での息子への思いに佐野さんの母親としての懐の深さを見せつけられた気がします。大人になったケンが書いた『あとがきのかわり』もなかなか。ニヤリとさせられました。この本オススメ~♪(*^^*)2015/06/24

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