越境者 松田優作

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103064510
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

内容説明

出生の秘密、苦悶の青春、そして知られざる死の真相―。壮絶な最期から二十年。元妻にしてノンフィクション作家の著者が描く、衝撃の評伝。

目次

序章 去っていく後ろ姿
第1章 出会いから同棲へ
第2章 おいたち
第3章 スターへの道
第4章 離婚
第5章 闘病、そして死
終章 片目の男

著者等紹介

松田美智子[マツダミチコ]
山口県生まれ、作家。同棲を経て、昭和50年に松田優作と結婚。長女をもうけた後、同56年に離婚。『天国のスープ』(文藝春秋)等の小説を執筆すると同時に、『福田和子はなぜ男を魅了するのか』(幻冬舎)等のノンフィクション作品を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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donboo

19
前妻が書いたリアルな略奪愛。夫で俳優の松田優作 1949年生まれ享年40歳の一部始終の描写に再婚相手である女優 松田美由紀を激怒させたとされる内容らしい。しかし全て読み終え心に残るのはドロドロのそこではなかった。彼の生い立ち、国籍に対する差別への恐れと日本国籍への執着心。如何に虐げられ生きてきたのか。彼の生誕から69年の歳月が流れるが差別社会が撲滅するのは未だ遠い未来の様な気がしてならない。2018/01/17

ばんだねいっぺい

9
リアルタイムで、見たかった。2015/11/22

akane

5
ドラマ『探偵物語』のコミカルな彼の演技が大好きだった。しかし本書を読み進めるにつれ、元妻曰く「燃え盛るマグマ」のような夫をよく11年も支えたなあという思いに尽きる。優作が公私にわたって何を悩み、乗り越え、実績を積み上げていったかが冷静な文章でつづられていて、元妻の目は生前の夫を客観的に観察してきたのだと素直に信じられた。優作は『ブラック・レイン』のために生を諦める覚悟だったのだろうと勝手に思い込んでいたけど、第5章を読み、薄っぺらい先入観だったと反省。どんなに生き永らえて俳優業を続けたかったことかと思う。2024/02/22

ヤボテン

2
「たまむすび」を聴いて。その出自がそうさせたのか俳優松田優作という存在がどこまでも地続きであったことが幸か不幸なのか判断できかねる。日常の半径にいたら厄介だろうなってのはわかる。2014/05/22

Hiroaki Nagayama

2
「完全なる飼育」などを著した作家であり、松田優作の前妻が、没後20年近く経過してから書いた真実。家庭内の暴力や国籍取得に動いた詳細は、元妻にしか書けないだろう。特に、大下英治の「蘇る松田優作」という本では、膀胱癌の治療に当たった医師との心の交流があったとされる話が、この本では医師の職務怠慢と手厳しい。ほかに、怪しげな新興宗教に優作は入信していた事実など、後半まで読み進めるにつれて、ページをめくるのがしんどくなる。虚飾にまみれた優作伝説ではなく、等身大の松田優作を知るには絶好の本かもしれない。2012/09/12

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