砂の上のあなた

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103056522
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

死してなお残るほどの深い想いが、35歳の主婦・美砂子の運命を支配していく――生命から生命へ脈々と根を張る「縁」の宿業に迫る圧倒的長編小説。

内容説明

ひとかけらでいい。僕が死んだら、愛する女性の骨と一緒に眠らせてほしい。最愛の父に愛人がいた…。見知らぬ男からもたらされたのは、娘が最も知りたくなかった事実。しかし亡き父の妄執は、35歳の主婦・美砂子の結婚生活にまで影を落としていく。ぬるく濁った世の中を貫けるのは、時間の流れをもねじ伏せるほどの「強い感情」だけなのか―。圧倒的長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミーコ

43
最初から面白くて引き込まれたのですが、途中から登場人物は増えて来るし、人と人が繋がり過ぎてて、ややこしい・・・ 美砂子の最終的に決めた結論が正しいのかどうかー。私には出来ない決意です。2015/09/03

巨峰

32
いつもは理屈の読解で混乱する白石作品だけど、この小説は人間関係が理屈より複雑で把握できません。直志と言う人が不思議。浮気相手を妊娠させたあげく妻を罠に嵌める姿と、妻の父の大切なな人達の菩提を弔う姿が重ならない。愛ゆえにと言いたいのだろうか。2014/09/25

ケイ

22
最初は良かった。歳をとってから愛し合った男女の深い繋がりをみせてもらえるなかなと。 どうして話がそういう方向にいくのか。登場人物達が皆、シンジラないくらいに自分勝手で、ひどい人間だ。有り得ない人間関係は、最後、バカらしくなるほど。みんな、罪作りだなあ…。2013/04/09

さゆ

22
これは、もっと長い小説にしなければならない本だったのではないかと思う。消化不良。途中で出てくる名前に、えっと、これ誰だったっけ?って考えてしまう。それと、最近の本って、こういうのが多いのかなあ。最後にちょっとしたサプライズみたいな感じの思わせぶりな表現。ちゃんと書けばいいのに。ミステリじゃないんだし。2010/10/16

きーしゃん

12
面白かったけれど。そもそもの今という現実が、スコーンと抜けてしまっている。今がなかったことのように、あるいは過去のことのように描かれている。その上で過去に遡りながら人間の営みを描いているから、しっくりとこない。そもそも、そこまで繋げないと繋がりを描けないものなのだろうか。たどれば、どこかで誰かと繋がっているものであろうし、逆に繋がっていなくてもなんらかの縁を感じることの方が、もっと奇跡的な力を感じると思う。なので、一番描きたかったことが、分かりづらい。なんとなく言いたいことを寄せ集めたような感じであった。2021/12/09

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