出版社内容情報
まさか、ここまで……。わが国の「司令塔」に生じていた、信じ難い亀裂の数々!
辞任、自殺、更迭、次々と「離脱」する閣僚、暴走を止めない「チーム安倍」、そして襲い掛かる危機に何ら有効な手を打つことのできない首相――。支持率七〇%で華麗なる船出を果たした安倍官邸は、一年を持たずして沈没した。一体、その深淵で何が起きていたのか? 気鋭のジャーナリストによる、驚愕の内幕ドキュメント!
内容説明
二〇〇六年九月、支持率七〇%を誇り華麗なる船出を果たした安倍政権。直後、前任者が果たせなかった中韓への電撃訪問を成し遂げ、輝かしいスタートダッシュを見せていた。その十ヶ月後、支持率が二〇%台に落ち込む惨状を、誰一人想像していなかった…。機能強化を謳いあげた首相官邸は、いかにして坂道を転げ落ちていったのか。安倍政権迷走の一年を検証する。
目次
序章 錯誤
第1章 華麗なる船出
第2章 瓦解の萌芽
第3章 破綻する側近政治
第4章 自縄自縛
第5章 ドミノ倒し
終章 呪縛
著者等紹介
上杉隆[ウエスギタカシ]
1968年福岡県生まれ。NHK報道局勤務、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者を経て、2002年よりフリーランスのジャーナリストとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
6
もてはやされるアベノミクスの前史は何だったのか。本書を読めば、その弊害も見えてくるのではないか。歴史に名を残そうとする人、安倍晋三(23頁)。憲法9条はノーベル平和賞ものなのに、なぜ、不要なのか。まさか、首相自ら、ご自身が指摘していた再チャレンジ首相となるとはね。この人の理想とする「美しい国」っていうのは、どれだけの人が支持するのか。世論調査では誰に聞いているのか。次の選挙でも低投票率なら、貧乏な国民はさらに苦境に立たされる。原発も酷いのに、のど元過ぎれば熱さ忘れるとは。農文協アベノミクスと日本の論点を。2013/06/01
shiaruvy
2
△本棚捜索後詳細記入 現独裁?首相がおなか痛くなった頃のお話。2017/12/29
貧家ピー
2
内閣発足から参院選敗北まで、正に官邸の崩壊を描いた力作。 少々何が言いたいのかわからなくなる部分があるが、危機的状況に陥る過程はよくわかる。官邸が幼稚な人間の集まりであり、会社やその他の集団でも同じようなことが起こる可能性が怖い。2007/10/03
キャンドルジュンジ
2
安部政権の内情がこんなにひどかったなんて、、、今の政権もそうでなければいいが。しかし筆者はよく調べてる。2011/03/22
神在月
1
読書メーターにこれを入れるべきか迷ったけど、まぁ読んだのは2007年で今から11年も前の前回の安倍政権崩壊時だから、古すぎるかと思ったがまぁいいや。入れておこう。 これを糧にして今の安倍政権は続いているのだなぁとも思う。 以下当時の感想。 基本的に私は安倍信者なので、読むほどに切なくなってしまいました。安倍政権誕生から参院選惨敗までの官邸の迷走ぶりを克明に取材したもの。2007/09/16