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西村賢太対話集

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103032342
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

小説家であり続けること、私小説のこと、生き方について──芥川賞受賞から一年、著者が心情を吐露し、本音を語った貴重な対話九篇。

内容説明

私小説への偏愛。創作の舞台裏。女性観。慊い生き方について―。『苦役列車』での芥川賞受賞から一年、先達に心情を吐露した貴重な対話9篇を収録。

目次

逆人徳者の宴(町田康)
文学の多様性について(島田雅彦;朝吹真理子)
芥川賞のご褒美は風俗3P(高橋三千綱)
“芥川賞の面汚し”とも言われてますけどね(坪内祐三)
小説家であり続けること―作品の身体性とインテリヤクザ(石原慎太郎)
書くスタイル、書くよろこび、そして辛さ(朝吹真理子)
このロクでもない二人(上原善広)
私小説とシウマイ弁当と(坪内祐三)
三十年目の邂逅―瞬間のユーモア(高田文夫)

著者等紹介

西村賢太[ニシムラケンタ]
1967(昭和42)年7月、東京都江戸川区生れ。中卒。2007(平成19)年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞を、2011(平成23)年「苦役列車」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

忌野清志郎そっくりおじさん・寺

62
読み終わるのが残念だった。もっと読みたいくらい面白かった。特に坪内さんとのシウマイ弁当対談や高田先生との軽快な対談。石原慎太郎との対談も面白い。ゴシップが沢山飛び出すのはやはり西村賢太というキャラクターならではだろう。島田雅彦は賢太さんの面白みを奪ってるな(笑)。2012/10/08

kokada_jnet

28
町田康とのもの以外の対談は、芥川賞受賞後のもので。受賞のご祝儀本的な位置づけ(ちなみに、町田康/島田雅彦/朝吹真理子/高橋三千綱/坪内祐三/石原慎太郎/朝吹真理子/上原善広/坪内祐三/高田文夫)。10年後、20年後に読むと、どうしてこの顔ぶれなんだろうと、不思議に思うだろう。 なかでも、上原善広とのものと、高田文夫とのもの。この二つの「異種格闘技」的な対談が面白い。上原との対談で西村は、「サヴァン症候群的に記憶力がいい」と語っていた。私小説が書ける人って、だいたい、そういう記憶力の持ち主なんだろうか。2012/05/23

犬こ

27
冒頭から町田康、石原慎太郎、島田雅彦などなど主に作家との対談。西村賢太は、ちょいとこわい印象があったのだけど、諸先輩方にも年下にも礼儀正しく、ユーモアありで、正直で、ところどころ出てくる高尚?な感じの知らない日本語使いがナチュラルで、相当、本には精通しているな~と感じました。面白くて一気読みです。2016/11/09

うーちゃん

22
風俗がどうした、印税がどうしたという下世話な話にも花が咲いて面白かったが、西村作品が好きな人にとっては非常に興味ある話題にも触れられており、読み応えがあった。自分の小説に書かれている出来事が殆ど事実なのかどうかは、それを尋ねられた媒体や場所によって「殆ど事実です」「殆ど嘘です」と、バラバラに答えるようにしており、それは 読者に単なるノンフィクションと捉えられてしまうと、小説としては失敗作ということになるから、虚構と事実の間は曖昧にしたいとの考えがあるからだそうだ。妙に目からウロコな気分だった。2014/06/15

澤水月

14
明らかに心閉ざしている鼎談には冷や汗…この巻だけ「対話集」で「対談」でない由縁か。喋らなかったのは声出なかったからとわざわざ記すのもヒィ。石原慎太郎、高田文夫ら仰ぎ見る人、町田康、坪内祐三ら親しみ持つ人と興味深そうに。町田との際「緊張でガムかんできた」w。同時受賞の2人だとまだスムーズだった、鼎談はS田のスカしに態度に出してるかな…2023/04/29

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