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内容説明
山椒大夫に責められる安寿と厨子王の身代わりとなった地蔵、「浦嶋太郎」の話の原型を伝える神社、大江山の鬼を退治するために建てられた寺社など伝承の宝庫たる丹後の地を訪ね、京都随一の由緒を誇る下鴨神社・上賀茂神社に祀られる神の足跡を辿り、「やすらい祭」など京の奇祭の来歴を探る―カラー写真や取材メモも満載のシリーズ最新刊。
目次
丹後伝説(さんせう太夫と説経節;浦嶋太郎と削掛神事 ほか)
カモの神の誕生譚(日吉・山王祭とみあれ;賀茂の神と「風土記」逸文 ほか)
京、もう一つの奇祭(やすらい祭と紫野御霊会;六孫王神社と祭 ほか)
洛中、路地の夢(聖光寺と四条京極;安倍晴明と陰陽師 ほか)
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年、宮城県生まれ。哲学者。京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長等を歴任。92年、文化功労者。99年、文化勲章受章。主著に『隠された十字架』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大仏次郎賞)など。縄文時代から近代までを視野に収め、文学・歴史・宗教等を包括して日本文化の深層を解明する幾多の論考は「梅原日本学」と呼ばれる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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KAZOO
52
京都発見といっても普通の人は京都市内の名所を考えてしまいます。ところが京都府というのは結構広くて丹後半島も含まれるということなのですね。鬼が主題で丹後や京都市内の鬼に関する話などが出てきます。鬼というと夢枕さんの陰陽師の話を思い起こします。またその丹後の伝承というか私の好きな民俗学の宝庫のような気もします。写真も豊富でこのようなのを見てしまうと行きたくなります。2015/05/18
ハヤカワショボ夫
0
『元亨釈書』で空海の恋人であったといわれる如意尼に読んでみた。丹後は縄文文化が強く残る地域で美男・女が多く淳和天皇の第二(四)夫人であった如意尼も体から芳香がし稀にみる美人でありました。慈悲深い人で宮中にあっても心は仏教にあり、ついには空海より秘密灌頂を受け、空海自ら桜の木で如意輪観音像を彫りこれを本尊として神呪寺を造ったようです。この像は彼女をモデルにしたと言われています。彼女が死んだ翌日に空海も入定したことにも特別な繋りを感じます。空海の雨請の儀式に浦島子の玉手箱を貸したとも言われています。【図】★★2015/08/07
たぬき
0
モソモソ 出てくるよ2020/06/14