内容説明
天孫降臨は事実だった!?神話の“タブー”に挑む。神話と歴史の接点を求めて南九州を歩く、カラー満載の大胆推理紀行。平成十一年文化勲賞受章。
目次
1 日向神話のタブーに挑む
2 高千穂論争、私はこう考える
3 神代の国際都市・高千穂を歩く
4 妻をめとらば西都原
5 アマテラスは宮崎出身?
6 天孫族、海へ
7 火を噴く神の山・霧島
8 乾坤一擲、東征の旅へ
9 薩摩半島はワタツミの国か
10 旅の終わりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
10
記紀の物語を日向が旅しながら読み解くエッセイ。記紀を純粋に「神話」として左右イデオロギーに影響されず研究されることに賛成です。2017/07/09
wei xian tiang
3
梅原流にロマンたっぷり、勢いもあってただ読む分には楽しい。ただ記紀の天孫各神格の移動経路、農耕組織軍事組織云々いうところは余り現代人の知識に引きつけて考え過ぎでは。二つの高千穂、小戸の檍原の問題も、必ずしも単線的に考える必要はないのではと思う。諸処に起源をもつ神話群が融合し、或いは相互に同化し在地信仰を変容させていった結果、複数の神話伝承地何れも真なる伝承ということもあるかもしれない。2014/07/29
ringwood4401
1
天孫降臨から神武東征までの日向四代の記紀の記述を追いかけて宮崎、鹿児島を旅した梅原猛さんの紀行。 これを読んでから各地を巡るとまた異なる見え方をすること必定。 作られた記紀の記述は腹に収めながら、それでも事実はどんなものだったのかとあれこれ考えるのも楽しいだろう。2016/11/15
フェネ
0
宮崎旅行をして、日向神話に感心を持っていたところ発見した本。広範囲においての写真の多い旅行記みたいな感じなので、深堀はしていないけどガイ着は認識できる感じでした。2012/12/12