内容説明
兄は「民本主義」を唱える吉野作造。弟は有能なお役人。仲良し兄弟なのに、一緒に寝たのはたったの5回!国家をめぐって大喧嘩!民主主義の種を蒔いた先人の苦闘を笑いと唄に包んで描く大好評の評伝劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいこ
4
舞台を観劇したので、読みました。舞台だとドタバタ劇みたいにみえたけど、台本は台本で、いろいろ世の中の事を考えさせるところがありました。トークショーの日に観劇したのだけど、井上ひさしさんの舞台の再演は何回でもしたいと言っていました。他の演目も観劇してみたいので、楽しみです。2014/08/24
ろくしたん
3
久々の井上ひさし。吉野作造と、おとうとの信次。そして二人の嫁、玉乃、君代姉妹の話。ずっと積読だったが、なかなかよい。「父と暮らせば」と並ぶ似た名作だと思った。独特の表現、食べ物に帰る、、、(読むとわかります。)は、ちょっと某フランス文学っぽいかも。基本的に狭い家庭の話だが、やっぱり演劇。しかもミュージカル。日本のメル・ブルックスか。筒井康隆が読みたくなるのは、やはり言葉の天才だから。サリンジャーも読みたくなるけど。戯曲もいろいろ読んでみたい。2021/03/02
ben
3
難しい言葉で伝えようとすると、やっぱり理解するほうもやっぱ難しくなっちゃう。わかりやすい言葉は胸にすっと入る。「難しい」は答えじゃないなぁ。すごく簡単なことなのにずっと知らなかったことを学べました。2010/01/05
桃の種
2
吉野作造、大正デモクラシーについて詳しく知りたくなった。 あと、この舞台も観ることができたらなあ…2019/11/08
ろくしたん
1
井上ひさしの小説は好きだが、戯曲はあまり興味がない。読むためのものではないのかもしれない。2020/03/29