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リカーシブル

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103014737
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この町はどこかおかしい――。母の故郷に引越してきた姉と弟が、封印された怪事件とタマナヒメ伝説の謎に迫る。2年ぶり待望の新作。

青春の痛ましさを描いた名作『ボトルネック』の感動ふたたび! この町はどこかおかしい。父が失踪し、母の故郷に引越してきた姉ハルカと弟サトル。弟は急に予知能力を発揮し始め、姉は「タマナヒメ」なる伝説上の女が、この町に実在することを知る――。血の繋がらない姉と弟が、ほろ苦い家族の過去を乗り越えて田舎町のミステリーに迫る。著者2年ぶりとなる待望の長編登場。

内容説明

父が失踪し、母の故郷に引越してきた姉ハルカと弟サトル。弟は急に予知能力を発揮し始め、姉は「タマナヒメ」なる伝説上の女が、この町に実在することを知る―。血の繋がらない姉と弟が、ほろ苦い家族の過去を乗り越えて地方都市のミステリーに迫る。

著者等紹介

米澤穂信[ヨネザワホノブ]
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。独自の視点で「青春」を描き、かつミステリーとしての構築度も高い作品をコンスタントに発表している。2011年、『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

274
米澤さんの作品は今まで「古典部」、「小市民」シリーズと「Story Seller1~3」の短編3作品を読んでいる。この作品は、単純に「Story Seller2」 の短編「リカーシブル――リブート」を膨らまし長編化した作品と思い読み始めたが、越方ハルカが越野ハルカ、逆巻町が坂牧市と微妙に名前も違っていて、短編とは雰囲気が違った。短編は題名のとおり血の繋がらない母子の‘再起動’の物語だと思っていたが、一方長編はミステリ色が前面に出た作品だった。私も米澤さんがブログに書いているように、ハルカの幸せを切に願う。2013/05/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

271
最後には伏線が一気に回収されてなるほどと思いますが、この後どうなったのと思わせる終わり方でチョットもやっとする。2014/05/28

sk4

261
文庫版『ボトルネック』を思い出させる装丁と、物語前半にこれでもかと重ねられてる【バタフライ効果】の伏線。 おい! 騙したな!ヨネポ!(笑) なんかすごい、なんというか・・・いい話じゃねえか。 米澤さんの作品の中では、最も読後感が良いのではないだろうか? そう思う。 STORY SELLER 2のあの細切れじゃ、わかんないよな〜!2013/04/21

文庫フリーク@灯れ松明の火

233
表紙と見返しのリカーシブの説明‐(形容詞)再帰的な。自分自身に戻って来るような。プログラミング言語においては、処理中に自らを呼び出すような処理をいう‐に『ボトルネック』が浮かぶ。読了してみれば、ボトルネックほど残酷ではない。アンソロジー『ストーリーセラー2』で読んだ「リカーシブル‐リブート」私には、スクーターのナンバーの謎解きが記憶に残った物語が、こんなストーリーに変容したことに驚き。途中のタマナヒメ信仰や姥皮の民話に、北森鴻さんの民俗学ミステリーが浮かんでしまう。物語とは別にP201「悉皆 左入ル」→2013/03/28

らる

191
図書館で借りました。 たった一人の肉親であった、真面目で自分を大切にしてくれていた父は罪を侵し逃げ、再婚相手の母に連れられ、やってきた町。そこで弟は予知の様なことを言い出し、次々にその後のことを言い当てる。その土地に伝わる、未来が見えて町を救ってきたというタマナヒメ… 言い伝え、弟の予知、友達の言動… 何もかもがおかしい、そんな町で起こる、シリアルでどこまでも作者らしい話。ボトルネックに似た感じな気がしました。 神様がいないことも、天使の様な完璧な人がいないことも、誰よりもわかっていた。2013/04/27

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