感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
16
久しぶりに発掘してまた読んでみました。中年になるまで茫洋とした昼行灯的ないい男にすぎなかったこの米内光政という人物が、時代の表舞台に立っていつの間にか海軍の屋台骨になっていく姿が、阿川さんらしい筆致で描かれます。はたして阿川節のように、本当に目立たない凡才と評価されていたのかはちょっと疑問もありますが、無口で酒豪でよくモテて、清濁併せ呑みながら事あればきっちり筋は通すこの人物を、上手く描いていますね。上巻は昭和14年8月の平沼内閣退陣まで。2019/08/05
どすきん
2
学校の成績的には極「普通」だった人を登用したのは、誰だったんだろう。下巻が楽しみ。2015/11/18