内容説明
混乱する現場で対立する捜査一課特殊班とＳＡＴ。現場で指揮する竜崎の決断は。警察庁から大森警察署署長に左遷されたキャリアの竜崎伸也。襲いくる様々な圧力に竜崎は打ち勝つことができるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
253
隠蔽捜査シリーズ、未読の初期作品読破週間第二弾、『隠蔽捜査2 果断』です。大森署に左遷された竜崎は大変活き活きしていました。今のところ、シリーズマイ・ベスト、山本周五郎賞、ミステリーグランプリ2008（日本推理作家協会賞）、Ｗ受賞は伊達ではありません。しかし竜崎がこんなにも生活能力がないとは思いませんでした。竜崎と私の唯一の共通点は、家で呑む時は、缶ビール350㎖１缶のところです。続いて『隠蔽捜査3 疑心』へ。 https://www.shinchosha.co.jp/matome/article/75/2019/09/11
ガクガク
168
今野敏２冊目。『隠蔽捜査』シリーズ２作目。前作がサクサクと読めて、主人公が意表をつく面白さだったので本書を手に。相変わらず竜崎の「変人ぶり」は快調で、所轄署長に降格されても益々磨きがかかった「どこまでも正当な警察官僚」だ。２作目にして気づいたが、竜崎は、スタートレックのＭｒ．スポックだ。全てを論理的、合理的に解決しようとする思考回路は、バルカン星人そのもの。そして次に魅力的なのが奥様。「あなたは国のために働きなさい」と入院先の病院から追い出すシーンは、竜崎を完全に凌駕している。本シリーズは今後も読みたい。2014/07/17
koba
127
★★★★☆2014/03/16
みっちゃん
117
立て籠り事件での容疑者死亡の責任問題と、奥様が救急車で搬送のﾀﾞﾌﾞﾙﾊﾟﾝﾁ！が、しかし所轄の署長になっても全くﾌﾞﾚのない竜崎。周りの人間が口をあんぐりさせたり、目を白黒させたりするのを見ると何だか私が痛快な心地に。終盤のどんでん返しもお見事でした。伊丹の名前を利用して後で自己嫌悪に陥るとか、お風呂の炊き方も知らないとか、お気の毒ながら笑ってしまいましたしね。邦彦がらみで【ﾅｳｼｶ】と【攻殻機動隊】が出てきておおっと！でも竜崎さん、貴方目線の【ﾅｳｼｶ】のあらすじ、全然面白くない感じですな(笑)2014/11/04
kazu@十五夜読書会
90
隠蔽捜査シリーズ二巻。前巻で麻薬事件を起こした息子を自首させ、警察庁総務課長から大森署長に左遷降格された竜崎伸也は、強盗事件逃走犯の小料理屋立てこもり事件に遭遇する。署長の竜崎は警察幹部としては異例の前線本部長を勤め事件解決を図るが・・・家庭内を切り盛りしている伸也の妻冴子だが息子の事件・夫の降格引越しで、ストレスがたまり胃潰瘍で入院する。不本意な解決に終わった事件に、良妻の冴子は見舞いに来た伸也を逆に励まし事件の隠された真相を暴かせる。2013/03/11
