感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
1
若かりし頃、TV番組で紹介されて、ずーっと覚えている。強烈だったな。古尾谷雅人が主役の映画も見たなぁ。彼も自殺しちゃったなあ。津山30人殺しの都井も自殺だしなあ。 読んでいて楽しい本じゃ無いし、読み終えて何か得られる本でも無いけど、ついつい読んじゃった。田舎は嫌だねえ。医療が遅れていた時代は嫌だねえ。今で良かったよ。2019/02/02
あ
1
加藤とはまた少し違うが昔からこういう人間というのはいるもんで段々自分がこういうのになりうる人間なんだなって実感がわいてくるんである2016/12/01
繁
1
内容として、結核が強烈なコンプレックスになっていると感じ、その頃不治の病とされた結核にまつわる状況の酷さに愕然としました。 家族が結核に罹り、開放性となる前に投薬で粗方治ったという現在の結核に対する充実した福祉を知っているため、約80年前?と現在ではこうも違うものかとやりきれない気持ちになります。 心身にまつわることを変える難しさ、弱さに逃げ込む弱さは一人の力では克服することは困難だと思い知りました2015/02/15
azu3
1
戦前の事件を丹念に調べ、当時の風俗、文化も資料を載せて、中立な視点で事件を再構成している。良書。阿部定事件の調書が、意外と興味深かった。2014/06/06
銀木犀
1
「八ッ墓村」「龍臥亭事件」を読んだことがあるので、本物の事件についても知りたくなって読んでみた。調書なども調べて書いたそうでリアルな描写。読んでいて少し気持ち悪くなった。病気だったというのにこのような犯罪をしてしまうパワーというのはどこにあったのだろうか。今の犯罪者にもいるけど、この力を他に使ってればなあ・・・、と思うタイプの犯罪。阿部定好きだったとは知らなかった。岩井志麻子や松本清張にもこの事件を扱った作品があるそうなので、読んでみたいと思った。2009/05/06