新潮oh!文庫<br> アリはなぜ、ちゃんと働くのか―管理者なき行動パタンの不思議に迫る

新潮oh!文庫
アリはなぜ、ちゃんと働くのか―管理者なき行動パタンの不思議に迫る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102900963
  • NDC分類 486.7
  • Cコード C0198

内容説明

「軍隊的」「貪欲な集団」などと擬人化されがちなアリの社会。だが実際は王も指揮官もそこにはいない。命令されてないのになぜアリたちは統制がとれているのか。

目次

1 風景のリズム
2 アリ社会の成長
3 アリ社会の食物と他者との相互関係
4 アリコロニーの森
5 アリ社会の中で
6 アリの通路のネットワーク
7 管理なしの成功
8 複雑系
9 エピローグ―アリに教わったこと

著者等紹介

ゴードン,デボラ[ゴードン,デボラ][Gordon,Deborah M.]
オーバリンカレッジ、スタンフォード大学、デューク大学に学ぶ。スタンフォード大学で准教授(生物学)になる前は、ハーバード大学とオックスフォード大学で研究に従事していた。カリフォルニア州レッドウッドシティ在住の女性研究者

池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947年東京生れ。東京教育大学理学部卒業後、東京都立大学大学院で生物学を専攻。理学博士。現在、山梨大学教授

池田正子[イケダマサコ]
1949年大阪生れ。東京教育大学理学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イノ

14
リーダーもいないのに組織として機能して、個々では餌を運ぶ、卵を産む、育てるなど単純な事しかやっていない。そんな言われると不思議なアリの生態を調べあげた本書。  成熟した巣の方が害敵や予想外の反応に対応したり、同じにおいでも状況によって反応を変える等見所もたくさん。   巣に何匹のアリがいるか数える為に200ヶ所の巣穴の横を掘る、羽アリを捕まえるために100ヶ所に罠を仕掛ける等々そこまでするのって思わず突っ込むくらいパワフルな作者も凄い!  個人的には面白いんだけど訳のせいか読みづらかった><2016/07/30

Akiro OUED

3
アリの就く職業には順番がある。食料収取は、アリ生最後の仕事だ。巣の中で悠々自適じゃないらしい。アリの社会も世知辛いね。アリのコロニーは、女王アリが死んで働きアリの供給がなくなると自然消滅する。なぜ、新しい女王アリを雇わないのだろう。世襲が社会を衰退させるのを知っているのかな。2023/02/15

Hiroki Nishizumi

3
アリの生態についてひたすら調べる、なんだかそれだけで凄いな。アリは話しが出来ないところが残念だけど、神と対話しながら生きているのね。2022/11/30

COLD SWEAT

0
身近なありについての「目からウロコ」がいっぱい。もう少し読みやすい文体だったらなぁ。2010/10/18

Unir

0
アリだー!TVのアリ特集番組の餌探索範囲の図はこの本が元ネタなのかな。偵察アリはお互いに出会う頻度をチェックするだけで危険を感知できるようだ、という説は新鮮。複雑に見えることが簡単な仕組みで出来ることもあるんだと納得する。2009/08/26

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