新潮oh!文庫<br> オタク学入門

新潮oh!文庫
オタク学入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102900192
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0195

内容説明

国境を越えて世界的に繁殖するオタク文化とは?超人的な視力を持ち、自由に情報発信するオタクとは?極秘オタク情報を開示しつつ、その全貌を明らかにする、フツーの人のためのオタク学バイブル。東大「オタク文化論ゼミ」公認テキスト。

目次

1 オタクの正体
2 オタクの世界性
3 オタクの3つの眼
4 「粋」の眼
5 「匠」の眼
6 「通」の眼
7 オタク文化論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

15
特に抵抗感も無く、私の年代では当たり前の風俗だ。何故アニメや漫画やゲームに拘るのか(自分も嫌いじゃないが)、が疑問だったが、単に大人しめの人に優しいジャンルなだけだと思う。今は環境的に大人しめの人が生きやすいのだ。オタク批判も、発言者の関係する空気の代弁に過ぎず弱々しい。問題はこれからだ。野性を失い得意の結集力を発揮できない空気の国で、その批評性を駆使して風土自体を変える存在になるか。それとも過去の一風俗として新興者批判に安住するか。教養主義もマッチョ崇拝も空気サバイバルもご勘弁の自分は支持します。2016/07/18

がりがり君

3
西洋では子供はカオス的存在であり、教養を教えることによって、秩序を与え、大人に育てるという考え方が主流であるらしい。一方で日本では伸び伸びとした教育を行うことができ、それが、世界に発信するオタク文化の発展の土壌になったのでは?という考察。個人的考えでは八百万神といったように日本人は自然をこそコスモス(秩序)として捉えてるのでは?と考えてます。また押井守監督のイノセンス(思想的に)を連想させられますね。2022/02/06

AQL

3
単行本初刊1996年。本書の10年後に著者が「オタクは死んだ(=いまのオタクはオタクではない)」と宣言し、さらに10年が経った現在読むと隔世の感すらあるが、世界と趣向、見立て、粋の眼、匠の眼、通の眼といった語彙でオタクと江戸文化を結びつけた本書の議論の影響の残滓はいまだにある(FGOの北斎ちゃんとか)。余談ながら単行本を手放して久しくこのたび古本で再入手したのだが「戦隊シリーズのヒロインはアイドル性も高くなく」のくだりに「さとう珠緒は?」と鉛筆の書き込みがあった。たいへん味わい深かったので特にここに記す。2019/12/05

晴間あお

3
オタクやオタク文化について分析的に解説しているのが半分、オタクの視点で作品を見るとこんなふうに見えるという実例が半分、という感じなので後者の部分はその手のオタクじゃないと話しの内容についていけないと思う。でも「オタクというのは、作品論ではない。何をどう見るか、という視点の問題なのだ」と文庫版あとがきにあるように、その語り口に触れられれば入門としてはOKということか。視点の問題なのでオタクはマンガやアニメに限らない。本書の出版は96年。近年は趣味の多様化もあってみんなオタク化しているんじゃないか、と思う。2019/07/05

takka@乱読

2
少し古い本なので今の状況は分からないが、初期のオタクはかなり専門的知識が高い人だったんだなと感じた。

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