新潮文庫<br> 白い犬とワルツを

個数:

新潮文庫
白い犬とワルツを

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 15時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102497029
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、暖かい子供たちの思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。犬は、サム以外の人間の前にはなかなか姿を見せず、声も立てない―真実の愛の姿を美しく爽やかに描いて、痛いほどの感動を与える大人の童話。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

184
妻に先立たれた老人サムはどこからともなく現れた奇妙な白い犬を相手に余生を生き抜く。そこに確かな意味を見出せるのは不器用ながら誠実一路な人生を過ごしてきた自負によるものだろう。地に足のついたその歩みは、説教師も辟易するスロースピードでギアチェンジもブレーキもなしに悠然とドライブする場面などに象徴されている。「いずれお前たちも白い犬を見るようになる」—これこそ「わたしの流儀」でワルツを踊り切る人間だからこそ言える台詞。あらゆることに形式化を求める現代社会において、彼の予言は疑問形に傾きつつあると言えそうだ。2021/07/01

新地学@児童書病発動中

146
深く愛していた妻が死んでしまった後に白い犬が見えるようになった老人サムの物語。物語全体に優しい情感が流れていて、それに浸りながらページを捲った。ジョン・デンバーの曲がBGMに似合うと思う。サムの人物造形が素晴らしい。寡黙で実直で妻だけを一途に愛する男。サムにしか見えなかった犬が、次第にサムの家族や他の人に見えるようになるのは、何を意味しているのだろうか。回想のシーンが美しく描かれていて、サムが死んだ妻のコウラと会話する部分は特に胸に迫る。これからも繰り返し読みたいと感じる物語だった。2016/05/15

優希

110
じんわりとくる良さがありました。老いが美しく爽やかで心地よいです。孫たちのあたたかさに感謝しつつも一人で余生を過ごそうとするのは切ないですが、そこにはどこからともなくやってきた白い犬が寄り添う優しさもありました。それは妻の死後に訪れた幸せな愛の時間なのかもしれません。他の人の前に姿を見せもしなければ、声も立てない。そんな不思議な存在の白い犬ですが、そんな犬が見えて穏やかな時間が過ごせれば、それだけでいい、そう思わされるような物語でした。2016/11/01

ケイ

108
親しい家族が老いていくのを見るのはつらい。老いていく本人は、自分が頼りなくなっていることをわかっているようで、自覚していないようで、でも何となく不安なのだ。周りが自分を見つめる不安そうな様子が、彼をさらに不安にさせもするし、そんなことは杞憂だと腹を立てさせたりもする。これは、いい意味でのアメリカ南部の物語だ。大家族、黒人と白人の関係、気難しい人々、妻と夫の関係。そして、取りようによっては背筋がゾクッとするような幻想的な出来事。慈しみ合う老夫婦の話はどこの国のものでも変わりなく胸を打つ。2015/01/25

chieeee-

89
海外文学物って、すごく難しい物が多いけど、これは単純に心が洗われるような気がした。奥様を愛してる主人公。その奥様がなくなり、白い犬が現れる。日常を淡々と綴っているだけの物語ですが、奥様との愛情の深さだったり、子ども達との関係だったり、知らない人に助けられたり、登場人物に悪者がいないと、こんなに穏やかに読了できるんですね。そして読み終わった後、親孝行しなくっちゃっと思います。 2020/04/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/562874
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。