新潮文庫<br> 時のかなたの恋人

新潮文庫
時のかなたの恋人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 608p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102476017
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

恋人に捨てられて教会で泣いていたダグレスの前に、16世紀イングランドの伯爵を名乗る奇妙な男が突然現れた。無実の罪で捕われた部屋に女の泣き声が聞こえ、気づくとここにいたのだという。このままでは処刑されてしまう彼の運命を変えるため、ダグレスのタフな愛の冒険が始まった。―400年の時を越えて永遠の絆を求めあうふたりの、せつなく優しいタイムスリップ・ラブ・ロマンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

49
自分の好きなタイムリープ物にヒストリカル・ロマンスで味付けされた作品。この手の小説は主人公達にどれだけ感情移入できるかが肝。ただ男性側はともかくヒロインの言動にはどうも魅力を感じられず残念。それでも一体どんなラストを迎えるのかと最後まで興味を持って読めたのでその点では〇。 2020/09/24

ざるこ

49
タイムスリップ+ロマンス。映画「ニューヨークの恋人」ドラマ「アウトランダー」を想起させるけど…いい!恋人に置き去りにされたダグレスの元に16世紀の伯爵ニコラスが現れる。彼が処刑されるはずだった歴史を変えるため2人は奔走する。金銀の食器、宝石や繊細な刺繍のドレスを身に纏う16世紀貴族の暮らしが興味深い。日々を共にし想い合う2人を別つ400年という時間。「時は無意味にして愛は永続する」魂で繋がっているかのような2人の愛がとても尊いものに感じます。読後しばらくぼーっとしてしまった。余韻ハンパない!超絶おすすめ。2019/03/16

しゃお

33
何度目かの、そして久しぶりの【再読】だけど、何度読んでも面白いなぁ。コミカルな部分も多くそういった場面では楽しいし、互いに惹かれ合っているのになかなかくっつかない様子などもニヤニヤしながら読んでしまいます(笑)。過去にタイムスリップしてからのダグラスの奮闘ぶりも物語を引っ張てくれるのですが、それだけに切ない場面では涙腺がまたも緩んでしまいます。現在絶版・・・と思ったら、二見文庫さんより10月に新訳で復刊ですってよ、奥さん!2020/08/26

seri

32
タイムスリップラブロマンス。秀作でした。最初はダグレスの頑なさにイラッとくることもあったんですが、段々彼女がどれだけ傷ついてきたのか、その弱さとみじめさが理解出来てその人間くささに逆に驚嘆。16世紀の文化や風習についてもまるで見てきたかのように描かれていて、作者はタイムスリップの経験があるのではと疑います。お互いの存在に救われ、時を越えて惹かれ合うダグレスとニコラス。ありきたりのラブロマンスではなくて、一大歴史叙事詩もかくやな読み応え。読後感は切なくあまい。素晴らしかった。2013/08/08

dorebook

27
ハーレクイン並みの甘々ロマンス。この手の本は作家読みをするのだが、今回は初読み作家さんで読了感正解。タイムスリップ・ラブ・ロマンスで2度おいしい内容だった。前半は16世紀の伯爵がダグレスのいる現代にスリップし、後半は彼女が伯爵の16世紀に逆スリップする。時代描写も面白く、更に彼女の男選びの悪さは時に「うわぁ最低」と笑ってしまうほど。そんな彼女が伯爵を通して、思慮深く次第に自信をつけていく成長ぶりに「よく頑張ったなぁ」と拍手喝采もの。最後の最後が急展開でオイオイっと思う部分もあったがまぁ彼女らしいかな。2015/09/03

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