内容説明
神父を奪回すべく、情報収集のため要員を現地へと送り込んだフッド長官。しかし、解決の糸口はいっこうに見えてこない。それどころか助祭二人が刺殺され、さらには事態を解決するべく、アメリカから派遣された司教までもが空港で射殺されてしまう。そんな折り、ヴァチカンに、誘拐された神父だと名乗る男からの電話がかかってきた。その男は衝撃的な事実を明らかにするのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドナルド@灯れ松明の火
4
ロジャースは政府に知られていないオプセンタが抱えている人的資源だけで危険な作戦を実行する。あわやボツアナの内戦に繋がる事件を何とか阻止することに成功するが、HUMINTの生々しさが描かれアクションと言うよりもスパイ小説に近かった。2014/02/22
たまき
2
今物議を醸している情報戦も関係する物語。国家と宗教。これが戦争の原因となる。ヴァチカンという宗教の巨大な力を持つ組織が、果たして「善」なのか。十字軍という虐殺・略奪の歴史が頭をよぎる。決して悪気はなくても結果的には「悪」になってしまう。日本人には希薄な宗教戦争の意義を認識した。物語としては、前シリーズを読んでないのでちょっと戸惑うところもあるが、全く無理とは言えないつくりになっている。2013/10/26
りすこ
1
オプセンターから派遣された3人が穏便に解決しようと奮闘するが、アメリカにいる上層部はただ情報が入ってくるのを汗をかきかき待ち。。マリアの旦那に至っては悪態ついてるだけ。なんやねーん。なんかしろ!いらっ。 もともとある宗教を信じることはそんなにだめなことか?キリスト教の傲慢さを見た気もする。。。にこっと笑って言ってることはえげつない。神父にもいらっ。 セロンガ一人罪をかぶった気がしてつらい。。。 あとすべての犯人はこいつか!?となかなかなヒールぶりにもびっくり。2017/06/30