内容説明
時代は米ソ冷戦真っ只中、強力なKGBとCIAは、鉄のカーテンを挟んで活発な情報戦を繰り広げていた。一方ポーランドの惨状に心を痛めたローマ教皇は、密かに親書を認めた―政府が抑圧を続けるなら、自分は国民のために教皇の座を捨て、祖国に戻る。教皇の挑戦状にクレムリンは動揺する。ロンドンではCIAの若き分析官ライアンが、英SISに招かれてソ連の経済分析を行なっていた…。
著者等紹介
クランシー,トム[クランシー,トム][Clancy,Tom]
1947年ボルティモア生れ。保険代理業を営む傍ら9年がかりで執筆した『レッド・オクトーバーを追え』で、’84年一躍ベストセラー作家になる。豊富で該博な知識と詳細なデータをもとに現代戦の実相を描き、ハイテク軍事スリラーの元祖となった
田村源二[タムラゲンジ]
1947年東京生れ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
120
新規購入ではなく、積読状態のもの。購入詳細不明。 2018/10/18〜10/22 2年ぶりのクランシー作品。ライアンもの。 2002年の作品だが、スタバが新しい有望会社と書かれていたのが、面白かった。 2巻へ。2018/10/22
橋川桂
11
シリーズものを変な順番で読んでしまうこと本当に多いのだけど、個人的トム・クランシー2作目で、ジャック・ライアンもの初読になる本作の場合、ロングランシリーズになった主人公の若い頃の事件を過去にさかのぼって描くという、我ながらそれが最初ってどうよとなる作品。それはさておき、四分冊の一冊目ということで、起承転結の起、まだまだ物語は大きく動きだしてはいない導入部ながら、面白くなりそうな期待感はなかなか。2019/04/19
コージ
5
再読。戦争三部作の後に読むと少し拍子抜けするが、初めから要人暗殺物とKGB通信将校の亡命物とわかって読むと結構面白い。ローマ教皇暗殺未遂事件に合わせて時代は「愛国者のゲーム」と「レッドオクトーバーを追え」の間。米ソ冷戦時代の真っ只中。ジャック・ライアンも若いしメアリー・パットも若い。教皇暗殺を実行しようとKGBが計画を立てる。②に進む。2021/07/14
スプリント
5
4巻ものなのでストーリー展開はかなりゆっくりです。1巻では盛り上がるところもなく背景説明が主となっています。ライアンジュニアがまだ赤ん坊なところが長期シリーズであることを感じさせます。2014/12/05
Richard Thornburg
5
感想:★★ 久々に読むトム・クランシー先生の作品です。 時代的プロットはアンドロポフが台頭する少し前(1980年前後)のようで、アメリカではカーターorレーガン、日本では鈴木or中曽根の時代かな。 内容は『アンドロポフの憂鬱』って感じかな(笑) 忙しくて時間を取れなかったのもありますが、1巻での話の進み方は緩慢で少々冗長に感じます。 本編ではポーランドの惨状に対してしたためたローマ法王の親書が届いたことと、クレムリンが動揺して動き始めたことくらいです。 2巻以降に話の展開を期待します。2014/03/20