内容説明
CIAが北京に確保した情報源〈ゾルゲ〉は、順調に中国中枢部の極秘事項を送ってくる。ロシア対外情報局長官暗殺未遂事件は、中国が陰で糸を引いていたと判明、しかしNATOを仮想敵に構築されたロシアの軍備は、シベリアを窺う中国にはほとんど無力だ。極端に強硬な中国に米中通商交渉は決裂の危機に瀕し、世界は混迷に向う。窮屈な大統領職の重圧に、禁煙の誓いをしばしば破るライアン。
著者等紹介
クランシー,トム[クランシー,トム][Clancy,Tom]
1947年ボルティモア生れ。保険代理業を営む傍ら9年がかりで執筆した『レッド・オクトーバーを追え』で、’84年一躍ベストセラー作家になる。豊富で該博な知識と詳細なデータをもとに現代戦の実相を描き、ハイテク軍事スリラーの元祖となった
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
7
北京の情報源がいつ露呈するか気になっていましたがバレずにすみそうですね。。 転がりだした情勢は歯止めがきかない。この状況はリアルでもありそうで怖いです。2021/10/03
かずお
6
★★★★★ 殺人事件から戦争勃発。戦力が圧倒的に足りない状況で抵抗しなければならないボンダレンコのストレスが半端なさそう。2018/02/14
コージ
5
「日米開戦」「合衆国崩壊」に続く戦争三部作の完結編になる本作品は一番戦争らしい展開をみせる。「戦争とはこの様にして始まる」という感じ。中国政府の傲慢と無能ぶりは極端に書かれてはいるが、それにより経済破綻を起こしロシアのシベリアで新たに発見された油田と金鉱を我がものにする為中国が国境を越えて侵攻したところで③は終わる。現状では圧倒的に不利なロシアにライアン大統領が救いの手を差し伸べる。ロシアをNATO軍に加入させる。中国vsロシア、アメリカの連合軍。④ではコテンパンに中国を叩き潰すはず。④に進む。2020/10/08
まいご
4
張の小物化がとても残念。前作まではシリーズのラスボスの風格があったのになあ。ただの悪の組織の幹部。ソ連が敵だったころとの描写の差がひどい。この後の展開も一方的なオーバーキルってわかってるしなあ。2015/07/12
文章で飯を食う
4
書き方がちょっとくどいと言うか、下品というか。自分が年をとったのかも知れない。嗜好が変わったのかな。昔に比べて、あまり血湧き肉躍ら無くなった。2012/11/11