出版社内容情報
金、金、金の超大手事務所を辞めた若き弁護士デイヴィッド。なのに金の亡者群がる集団訴訟に巻き込まれ……。全米ベストセラー!
妻に頭が上がらず、離婚・引退を夢見るオスカー。大企業相手に一攫千金を狙うウォリー。彼らの弱小事務所でひたむきに働くデイヴィッドは、ウォリーが起こした和解金目当ての集合訴訟に振り回されていた。敵は大製薬会社、加えて古巣の超大手法律事務所。法廷では素人同然、「三馬鹿」と自嘲しながら、金の亡者で巨大化していく訴訟に追い詰められる三人に――一発逆転はあるのか?
内容説明
妻に頭が上がらず、離婚・引退を夢見るオスカー。大企業相手に一攫千金を狙うウォリー。彼らの弱小事務所でひたむきに働くデイヴィッドは、ウォリーが起こした和解金目当ての集合訴訟に振り回されていた。敵は大製薬会社、加えて古巣の超大手法律事務所。法廷では素人同然、「三馬鹿」と自嘲しながら、金の亡者で巨大化していく訴訟に追い詰められる三人に―一発逆転はあるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
30
巨大製薬会社や古巣の大手弁護士事務所を相手どって起こした裁判は様々な要因が重なってディヴィッド達を追い込んでいく。この裁判を主軸に若手弁護士の成長を描く本作は一気に読ませる上質のエンタータイメント。続編が期待できる穏やかなラストも良い。2016/06/13
うめ
24
日本では弁護士というとどうしても法廷弁護士を思い浮かべてしまうけど、アメリカはまた違うんだなっていうのがよく分かる。日本よりも弁護士は身近な職だし。調べてみると職務によって呼び名も違うのね、原文で読んだらそんな言葉の使い方の違いでより面白くもあるのかも。とにかく全編通してアメリカ。映画でも観たいけど、ラストがちょっと尻すぼみだったかな。2019/05/25
わたなべよしお
18
ジョン・グリシャム。久しぶりに楽しませてもらいました。初期のころの「法律事務所」や「ペリカン文書」などの興奮が甦ってきました。どうなるか、と思っていたら、ちゃんと法廷での見せ場もあって、最後もさわやかな印象を残す、出来でした。2014/03/06
あっこ
17
最初はどうなることかと思ったけど、デイヴィッドが弁護士らしく成長して良かった。続編があればいいなと思う。2014/04/18
Yunemo
14
この巻は、あっという間に引き込まれて一気読み。作風が、今までとちょっと違ったのかな。初期のサスペンス的な表現を抑え、割と軽いタッチで、シニカルでユーモラスなところもあり。これはこれで、のめり込めました。いろいろな形の法律家を描いているという点で、上巻で何度か読み終えた内容かな、との想いが出てきたのかも。やはり、満足して、納得感を持って読了。2014/03/21