新潮文庫<br> 覇者の驕り―自動車・男たちの産業史〈下〉

新潮文庫
覇者の驕り―自動車・男たちの産業史〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 599p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784102327029
  • NDC分類 537.09
  • Cコード C0153

内容説明

アイアコッカとフォード2世との激突が深刻化し、目先の利潤のためにマネーゲームにのめり込むフォード。経営側と労組との対立に苦悩しつつも、ますます米国市場に食い込んでいく日産。しかし、海外の日本車市場を脅かすかのような韓国自動車産業の台頭を背景にして、はたして『驕れる覇者』は米国だけなのか?ピュリッツァー賞受賞作家が日米経済摩擦の現在を鮮やかに描き出す。

目次

銅像の人
解き放たれた片山豊
塩路天皇
四面楚歌のヘンリー・フォード
市民ネーダー
ダットサンは節約する
フォード対アイアコッカの確執
クライスラーの空白時代
マービン・ラニヨンの転身
変貌するOPEC
成り上がり者
韓国の台頭
歴史の教訓〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

19
「ベスト&ブライテスト」ほど評価されていないようですが、これは日米自動車戦争の大絵巻であり、フォード・日産の権力闘争史であり、Jアベグレン、天谷直弘等当時の知識人の深く広い思考を学ぶ書でもあり、そして何と言っても、飽くなき成功への野心を抱く英才が次々に現れる米国の興隆と歪みとしての格差拡大を予言した慧眼の書であります。私は、産業史・組織論を学ぶ学生達、組織で働きいつしか中枢に進みたいと励んでいる若い人達が、読書会等で3ヵ月から半年かけてじっくり輪読し語り合うと、きっと得るものが多い書物だと再認識しました2023/02/26

kubottar

8
外国人から観た日本論が面白かった。「日本人は情報を大量に仕入れるのは大好きだけど、情報を外部に提供するのは大嫌い」には笑った。やっぱり日本は鎖国体質なんですね2013/05/31

てら

2
どう誉めていいやら…というほどあらゆる意味で優れた大著でした。一つピックアップして言うと、アメリカで起こったことは高い確率でその後日本でも起こる、ということを改めて認識させられました。その状況はたぶん2011年現在でも変わってないと思います。2011/08/03

ジロリン

1
読んだのは「ジャパン アズ ナンバーワン」の頃。2012年、まさか日本の家電業界に同じようなことがおこるとは。当時は夢想だにできなかったですな。2012/04/01

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