新潮文庫<br> コンタクト〈上〉

新潮文庫
コンタクト〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784102294017
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

20世紀末のある日、ニューメキシコ砂漠の天文台が、奇妙な電波信号をキャッチした。それは厖大な素数系列で、発信源は26光年彼方のヴェガ系惑星と判明した。地球外知的生物からの電波探査機関〈アーガス〉の責任者エリーが、待ち望んだ瞬間だった。世界の専門家が協力しついに信号は映像化されたが、スクリーンに現われたのは、あまりにも意外な…。著名な天文学者の処女小説。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

71
もし宇宙のどこかに生命体が存在するとして、その生命体が人間以上の知能を持っていたとしても、全く違った環境に育ったその生命体と人間との意思の疎通は、果たして可能なのか。本職の天文学者だけに、宇宙に関する研究やメッセージ受信の場面など、かなりリアル。宇宙から送られてきたメッセージに対する様々な立場の人々の対応の相違、引き起こされるごたごたは、本当にこういったことが起きた時を想定しての、作者の警告のようだ。2017/07/26

ぐうぐう

16
学者が小説を書く動機として、自分の主張に物語を必要とするケースが考えられる。カール・セーガン初の小説『コンタクト』は、まさしくセーガンの主張が、物語を欲したのだ。異星人とのファーストコンタクトを信じる女性を、その少女時代から描くことで肉付けし、しかし少女のロマンとして終わらすのではなく、彼女を政治の、国家間の、そして宗教との闘争に巻き込ませることで、実に現代的な批評性をこの小説にもたらせることに成功している。しかし何よりもこの小説には、小説ならではのドラマがある。(つづく)2013/06/26

ちび\\\\٩( 'ω' )و ////

10
昔映画で見て感動したのを覚えている。その過去の記憶がこの小説と出会ったキッカケだ。本を読むというクセが全くなかった自分なので、用語や学問的なことはちんぷんかんぷんでとても難解だ。時間は相当かかるが、頑張って読みすすめて行くと、この広大な宇宙に思いを馳せている自分がいる。宇宙は不思議のかたまりであり偉大である。科学。宗教。民族。哲学。そして宇宙。壮大なコンタクトに向けて、色々な人や思いが織りなすドラマ。エリーの行き着く先は?下巻に乞うご期待。2016/09/01

モトラッド

9
★★★☆ <下>巻にレビューします。2016/02/06

Abiko Eiichi

6
子供の頃、懐中電灯の灯りを夜空に向けて、この光がいつかどこかの星に届くかなと思ったものです。物語は、ある日地球外からの電波信号が素数系列であることが判明し、知的生命体からのメッセージと解釈します。科学者、神学者達がそれぞれの立場で人類一体となってどう対処すべきか真剣に論じ始めますが、これが地球外の存在が引き金であることに人類の愚かさを感じます。宇宙戦争的な娯楽観点ではなく、著者本職の天文学的な観点から淡々と冷静に人類の振る舞いを追っていきます。さて、人類は発信者にどうコンタクトを取るのか、下巻に注目です。2014/11/30

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