内容説明
ユーゴスラヴィアのコソヴォ自治州。合衆国陸軍特殊部隊がセルビア人35名を虐殺したという疑惑が持ち上がり、陸軍法務官ショーン・ドラモンド少佐が2名の法務官とともに派遣される。調査結果が黒白いずれに転んでも、国際世論ないし米軍組織を敵に回す使い捨ての任務。果してその結界に突破口はあるのか―。世界の巨匠たちを瞠目させた超大型新人、満を持して日米同時デビュー。
著者等紹介
ヘイグ,ブライアン[ヘイグ,ブライアン][Haig,Brian]
1953年、ケンタッキー州生れ。合衆国陸軍士官学校卒。その後、西ドイツ・韓国などに派遣され、ソ連や北朝鮮の脅威に対峙する。’97年、中佐で退役。ヘリコプター会社で社長にまで昇りつめるが、2000年1月に退社。以後、本作をはじめ3本の小説を書き上げる。現在はプリンストン郊外に在住。元合衆国国務長官のアレグザンダー・ヘイグは実父
平賀秀明[ヒラガヒデアキ]
1956年、埼玉県生れ。早稲田大学法学部卒業後、通信社勤務などを経て翻訳家に
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感想・レビュー
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よしさん只今休憩中~
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2000年に起きたコソボ紛争を舞台にした作品。政治的な理由から陸上部隊が介入できない紛争でアメリカ軍の特殊部隊によるセルビア民兵虐殺の疑惑が浮上する。疑惑解明のため戦闘経験のあるドラモント法務官(少佐)現地に入り調査するという内容。作者自身が士官学校出の元軍人のため軍のカルチャーがよく描かれていてテンポよく読める。皮肉屋である少佐が将軍や軍の妨害を受けながらも強引ながらもタフな姿勢で事件解明に突き進む姿勢は読んでいて気持ちがいい。2012/11/18
MatsumotoShuji
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011127