内容説明
ヌーナンと知り合った少女を、異常な地元の権力者マックス・デヴォアがつけねらう。デヴォアとの戦いを余儀なくされたヌーナンだが、彼は亡き妻の意外な真実を知ることになる。さらに過去にこの地で活躍していた黒人歌手セーラに対する忌まわしい犯罪が明らかに。セーラは復讐のために霊界から戻ってきたのか？彼女が企んでいる邪悪な野望を、もはや阻止することは出来ないのか。
著者等紹介
キング，スティーヴン［キング，スティーヴン］［Ｋｉｎｇ，Ｓｔｅｐｈｅｎ］
１９４７年メイン州生れ。貧しい少年時代から恐怖小説を好む。高校教師、ボイラーマンといった職業のかたわら執筆を続け、’７４年に『キャリー』でデビュー。好評を博し、以後『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを生み、“モダンホラーの帝王”と呼ばれる
白石朗［シライシロウ］
１９５９年生れ。早稲田大学第一文学部卒
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
58
大富豪と揉めてたけど、これが敵役になるらしい。と、途中から気が付かされる。このあたりから、ぐっと面白くなる。（すると、上巻はなんなの？） 恨みを残して死んだ者の魂が復讐を遂げるって感じかな。 前半のまだるっこさとはくべもにならないくらい色々盛り込まれれてて、後半になるほど読み疲れた。 う〜ん、それにしても、タイトルが…。 2020/01/28
♪mi★ki♪
16
ダラダラとまどろっこしかった上巻を経てやっと下巻の半ば辺りから展開が、本格的幽霊ホラーに。 キングは若い女や子供好きよね、、、なんて思いながらつらつら読み進めていた時に 例の「エプ◯タインのロリ◯ン島事件」の顧客名簿にキングの名があるのを知る。「梟の置物」が出て来たり、残虐なシーンもキングの脳内の産物ではなく、実際に見た物だったのでは？という疑惑が湧いて、戦慄している。キング作品の中では地味で出来自体も恐怖度も中の下だが、顧客名簿リストに名前が載っていたことの方がずっとホラー。2019/08/27
志田健治
12
なんですかこの読後感すばらしすぎるでしょう！後半の畳み掛けるような衝撃展開に、恒例の「あの人は今」コーナーも挟みつつ、締めくくりの独白は鳥肌が立つほど人生というものを考えさせてくれました。やはりすごい。読むほどに好きになりますキングさん！久々に読書で泣いてしまいました。これ、一度テレビドラマ版を見ているのですが、もう一度見よう。そしてなんとなくギレルロ・デル・トロ制作総指揮で見てみたい気がします。ちょっと『永遠のこどもたち』と『MAMA』を彷彿とさせるんですよね。それにしてもカイラが可愛かった！2017/03/02
まさ☆( ^ω^ )♬
9
下巻に入りようやく面白くなるいつものパターン。クライマックスは余りにもおぞましい真実が明らかになる。読むのが辛い程であった。が、ページを捲る手が止まらなくなる面白さは流石である。本作の事は全く知らなかったが、作品リストをみて古書で購入。地味めな作品ではあるが、正統派？幽霊＆ミステリーといった趣で楽しめた。面白かった・・・下巻は。2024/02/08
boya
8
後半にきて、前半なんだったんだ的な大胆な謎解きにやや驚く。でも、没入感があるので、読んでる間はあまり気にならず。ちょいちょい登場人物の最期を予感させるフレーズがあったり、キングにはあまり見られない正統派の恋と家族愛が見られるところが高評価の一因だろうか。なかなかのしっとりエンドもよし。2015/11/17
