新潮文庫<br> デッド・ゾーン〈下〉

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新潮文庫
デッド・ゾーン〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102193075
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

まがいものの“神”になってしまったジョンの苦悩は続いた。人は誰でも将来を教えてもらいたがるが、それは決してその人に幸せをもたらさない。その上,彼にはすべてが見通せるわけではなかった。頭の一部に黒い塊=デッド・ゾーンがあって、そこにある情報は出てこないのだ。それでも彼には予知できた―有力な大統領候補者のスティルソンが、国をどこに率いていくつもりなのかを。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

130
アメリカは大統領にD・トランプ氏を選出し、2017年就任した。この実業家上がりの大統領が本書で後に米大統領となり、全面核戦争の道へ国を導くと恐れられたジョンの敵スティルマンと重なって仕方がなかった。事実トランプ大統領は北朝鮮に対して核戦争も辞さぬ挑戦的な態度を取り続けている。1979年の本書はもしかしたら今だからこそ読まれるべき作品かもしれない。実は本書のタイトル“デッド・ゾーン(死の領域)”はスティルマン選出後のアメリカをも示唆しているのであれば、目前に迫る危機なのかもと背筋に寒気を覚えるのである。2017/10/29

散文の詞

107
主人公と元恋人との再会シーンはジーンと来ました。その後、例の殺人鬼との経緯が明らかにされます。ここから苦悩が始まるのかと思いきやそれで一旦終了。そして、ここから後半。伏線というかいろんな出来事をちゃんと拾って面白いです。こういう話だから想定内の展開ですが、ちょっとだけ裏切りが有ります。主人公の運命なのだから理由もないのかもしれませんが、昏睡になってた理由がわかりませんでした。この昏睡のおかげで救われたのは、元恋人くらいでしょうか? 長編ですしハッピーエンドとも言えないかもしれませんが、読後感はいいです。2020/05/25

goro@80.7

71
未来はバラ色となる事を考えづらいのと同じように、異能の能力を持った者は哀しい結末を迎える事が多いのだろう。知りたくない未来を知ってしまうジョン・スミスの苦悩と取り残された愛を一人見守り続ける男の哀しい物語。2017/06/30

たか

60
スティーブン・キングの超能力もの。映画化もされているが、小説の方がいい。 事故により予知能力を持ってしまったために、孤独に追い詰められ、それでも世界を救うために自分の命を賭して戦う姿が感動を与える。ラストの元恋人とのシーンは切なく哀しい。上下二巻。C評価2018/10/27

ビブリッサ

48
何度読んでものカタルシス。いつか渾身でレビューをしてみたい。今は、情の濁流に飲まれてしまってて。2017/05/22

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