内容説明
〈交響曲〉作戦チームの計略で捕えられたソ連・NKVD将校のラミリズ・レイルトン。実兄キャスパーの苛烈な尋問によって明かされたのは独ソ両国の諜報活動をめぐる戦慄すべき事実だった。そしてついに暴かれる〈オルレアンの鬼〉の秘密―。重要な鍵を握る工作員が次々に口を封じられるなか、〈交響曲〉チームはクラウベルトが残した暗号を解読、運命の街ニューヨークに集結した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
50
なんとか完読。ある意味、救済の物語。2014/03/15
卍ザワ
2
万華鏡のように次々と変化しながらも、明らかになる陰謀、謀略。そして、瞠目の結末。謀略小説として、またミステリー小説(邦題にジグソーとあるだけに、ミステリーとしての側面もあり)として、英国らしいシビアな生真面目さとシニカルなユニークさに満ちた好編だが、地味で話が長いのは否めず。レビューゼロだし、読者を選びまくるんだろうな。三部作のようだが、第三部は出版されたのだろうか。三部作完全版が出るなら、創元推理文庫か。上・下巻だから、計六冊。恐らく、売れんだろうな。2013/07/25