新潮文庫
ビューティフル・マインド―天才数学者の絶望と奇跡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 953p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102184417
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0123

出版社内容情報

統合失調症を発症。30年以上の闘病生活の後、奇跡的な回復を遂げてノーベル経済学賞に輝いた天才数学者の人生を描く感動の伝記。

恐るべき早熟な頭脳を持ち、21歳のときに経済学に革命的進歩をもたらすゲーム理論を打ち立てながら、統合失調症を発病。入退院を繰り返して30年以上の闘病生活を送った後に、奇跡的な回復を遂げてノーベル経済学賞に輝いた数学者ジョン・ナッシュ。綿密な取材をもとに心を病んだ天才の劇的人生に光をあて、人間存在の深淵と生きることの美しさを描いた感動のノンフィクション。

内容説明

恐るべき早熟な頭脳を持ち、21歳のときに経済学に革命的推歩をもたらすゲーム理論を打ち立てながら、統合失調症を発病。入退院を繰り返して30年以上の闘病生活を送った後に、奇跡的な回復を遂げてノーベル経済学賞に輝いた数学者ジョン・ナッシュ。綿密な取材をもとに、心を病んだ天才の劇的な人生に光をあて、人間存在の深淵と生きることの美しさを描いた感動のノンフィクション。

目次

第1部 ビューティフル・マインド(ブルーフィールド(一九二八~四五年)
カーネギー工科大学(一九四五年六月~四八年六月) ほか)
第2部 離れゆく生(特異点;特殊な関係(サンタモニカ、一九五二年夏) ほか)
第3部 ゆるゆると燃え出す火(オルデンレーンとワシントン広場(一九五六~五七年)
原爆製造工場 ほか)
第4部 失われた歳月(世界市民(パリおよびジュネーブ、一九五九~六〇年)
絶対零度(プリンストン大学、一九六〇年) ほか)
第5部 もっとも価値ある存在(寛解;ノーベル賞 ほか)

著者等紹介

ナサー,シルヴィア[ナサー,シルヴィア] [Nasar,Sylvia]
1947年ドイツ生れ。「ニューヨーク・タイムズ」の経済記者として活躍。1998年、『ビューティフル・マインド』で全米批評家協会大賞(伝記部門)受賞。現在はコロンビア大学大学院ジャーナリズム学科で教鞭を執る

塩川優[シオカワマサル]
神奈川県生れ。早稲田大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

67
この本を読んでいて、一番最初に頭に浮かんだのは、中島敦の『山月記』だ。天才的な詩才を持ちながら、高慢な態度で自分より劣る人物と交わることを拒み、自分の才能に対する驕りからあえて師につこうともせず、自分の名が挙がらないと鬱々とし、やがて発狂し虎になった主人公の姿が、このナッシュ博士と見事なまでにダブって見えた。ナッシュ博士は、それでも、まだ人と交わっていたいという思いがあった。そして、彼の病は、家族や友人たち、彼の奇行をひどく問題視することはなく温かく見守ってくれる人々との交流を通して回復していった。⇒2020/09/30

wildchild@月と猫

9
この世に天才と呼ばれる人は、人より優れた才能を与えられると同時に、何か大きな欠落を抱えて生きる宿命を負わされているように思う。脳内の偏りのせいなのか、偉大な才能は本人を幸せにするものなのか、色々考えさせられた。2014/02/09

プラス3

9
帯に「天才は美しい心に宿る」とある。天才数学者なのは疑いようがないが、かなりのウンコ野郎だったことが本書を読めばわかる。頭が良くて性格が悪い・・・さぞ嫌な奴だったろう。実際、これでも甘いという人もいるそうで、映画に至っては、ほぼ別人らしい。まあ、だから、読み物としては凄く面白いw。ストーリーは“逆アルジャーノン状態に陥った数学者”といったところか?。2013/11/29

BIN

8
天才数学者ナッシュの生い立ちを追った作品。幼き頃から才能を発揮するものの高慢さや孤高さが鼻につく人物で、以前からキチガイじみたところがあったものの、そのまま統合失調症に陥り、長い闘病生活の末、復活を果たし、そしてノーベル経済学賞を受賞した人物です。闘病生活は本人の苦労というより、妄想で奇行が目立つために病院送りとかいろいろされたものの、どちらかというとナッシュの家族らの被害の方が夥しい。というより最初の彼女と子供を作りながら、学のない女とは結婚できないし、養育費も払わんとひどい人格をもった人物なようです。2018/09/15

yooou

8
☆☆☆★★ 飽きることもなく最後まで読みきりましたが、天才たる数学の発見にも、統合失調症の闇の奥にも踏み込まず正直焦点が定まらない。うたい文句にある「三度ハンカチが必要」はどこのことだったのか一つもわからずじまいでした。ちょっと残念。2014/10/10

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