新潮文庫<br> 報復〈下〉―チャーリー・マフィンシリーズ

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新潮文庫
報復〈下〉―チャーリー・マフィンシリーズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102165294
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

新人ガウアーは、任務の遂行直前に中国当局に拘束されてしまったが、チャーリーの教えを忠実に守り、獄中生活に耐える。そしてチャーリーは北京行きを命じられた。やったぞ、現場復帰だ!だが、情報と資料を吟味した彼の目には何もかもが不自然に映っていた。ここでしくじれば、本当に未来はなくなる。周到な準備を重ね、チャーリーは運命の鉄道駅へ向かう。恩讐と逆転の大団円は。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

75
この下巻の170ページ辺りでようやくチャーリーの中国潜入が始まる。中国での英国の諜報活動、ロシア連邦という新体制下で情報局々長に就任したナターリヤの動向と新体制の英国情報部のお披露目といったインタールード的要素を持ちながら、その実チャーリーが中国に乗り込むまでのそれぞれの状況全体に仕掛けた叙述トリック的作品とも本書は読めるだろう。ただ今まで東独、旧ソ連と東側の大敵を相手にしてきたフリーマントルが、東西独統合、旧ソ連の解体と歴史的転換期を迎えたことで確固たる敵を見失っているような感じが行間から感じられた。2017/05/31

tom

13
相変わらずのマフィンさん。北京に行って、とりあえず、任務を完遂する。ところが、ケースは一件落着したはずなのに、妙な臭いを感じ取ってしまう。そこから、いろいろと調べ物を始めて、恥知らずのボスたちの企みを暴いてしまう。そして、マフィンさん、上司たちに対して、しかるべき処置をするという物語。いつものパターンではありますけど、思わず熱中してしまう流れです。このシリーズは、ちゃんと仕事をしているのに、うまく利用されていると思っている男(たいていは、自己中の勝手な思い込みだけど)、そういう人のカタルシスの物語です。2015/08/26

bapaksejahtera

8
チャーリーが内外の魔手を終に逃れる事が主題。得るところはソ連の崩壊で実質的に生き残ったKGB(内国防諜を放棄、対外諜報が残った)のトップにのし上がったナターリャが最後に残った政敵の攻撃を見事に凌いだ事、彼女と主人公の間の子供の存在を巧妙な方法で知らせ、合わせてチャーリーの苦境を救ったという事だけ。加えて愚鈍な英国当局と当然乍ら悪辣な中国共産党を描いてみせた。この当時は中共も「反革命に対する闘争」を呼びかけていたのだが、今やそれは「反愛国主義」に変化した。客心何事ぞ転(うたた)凄然という所か。著者も苦しい。2021/08/01

沼田のに

1
ナターリヤとチャーリーマフィンはどうなるんだろう?速く次作を読まねばと思ったのを覚えてて、今回も同じく思った。2021/11/26

まさ

1
読破、この前の未訳分が読みたい2019/11/12

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