内容説明
冷戦が終わって、上司も変わった。チャーリーは新人ガウアーの教育係を押しつけられ、憮然とする。一方、新生ロシアで対外情報部門のトップに昇りつめたナターリヤは、幼い娘を育てながら組織内の暗闘に耐え、チャーリーの行方を追っていた。そして北京ではロンドンに情報を送っていたイエズス会士が公安当局にマークされ、彼を出国させることがガウアーの初仕事に。シリーズ第九作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
72
裏表紙の概要にはシリーズ第9作と謳ってあるが実は間違いで本書は10作目。9作目の“Comrade Charlie”は未訳。そしてどうもそれがそれまでのシリーズの総決算的な内容で、本書からはシリーズ第2部とばかりにキャラクターも刷新されている。8作目の結末が実に思わせぶりだっただけにこの空白は実に気になる。チャーリーが教師となって新人の局員ガウアーを教育する件が最初の読みどころだ。優秀な成績を修め、自信満々で乗り込んできたガウアーの出鼻を挫くかの如く、悉く彼のやり口を否定するチャーリーの鋭敏さが小気味よい。2017/05/30
tom
12
マフィンシリーズの多分9作目。マフィンさん、またもや閑職に押しやられ、優秀な新人の教育係になってしまう。一方、北京にはお馬鹿で(だからだけど傲慢なスパイがウロウロとしてる。話の流れからいうと、新人スパイがお馬鹿スパイを助けに行く。そして失敗して、マフィンさんの登場ということになるのだろう。ストーリーの流れは見えていても、マフィンキャラの面白さに、仕方なく(?)読み続けるという展開になってしまった(笑)。2015/08/22
bapaksejahtera
11
シリーズ10作目(1993年)。この間クーデター事件やゴルバチョフ退陣、議会ビルの砲撃など混乱が続き、著者も躊躇したろう。1989年の第9作は邦訳がないがこうした事情も関係しているのかもしれない。お陰で読者はロシア女性によるチャーリーの子供出生のニュースを初めて知らされる。ソ連の崩壊で英国における情報組織の見直しも考慮される中、チャーリーは残された共産国家中国に派遣される新人教育を命ぜられる。相手がアジア人では主人公も動きにくい。英国ロシア中国と頻繁な場面転換にも拘らず、ダイナミックな動き無く上巻は終了。2021/07/31
ケイスケ
4
突然読みたくなって何度目かの再読。ナターリアとの出会いもまた読みたくなった。2019/10/19
ぼっくん
2
原題は,チャーリーの弟子。弟子が初任務で中国へ。大丈夫か。。。2024/11/08